よく歌い、よく笑う。

2015年10月に生まれた突然変異体(ダウン症)ニャタは育っています

妊娠初期の眠気と時間の使い方

 また眠ってしまった。

 今朝は何とか彼と一緒に目覚めることはできたけど、コーヒーの一杯も淹れてあげられず、布団の中から「ごめんね、行ってらっしゃい」。朝寝して、昼前に起きだして、せめて昼食の用意。彼を迎えて、食後は散歩へ。一人で出かけるのは体力的に心細いから、付き合ってもらう。帰ってきて、夕食の用意。メニューは「豚バラと白菜のミルフィーユ鍋」。簡単で見栄えがして、美味しくて栄養価も悪くない。ほとんど料理をしない彼は、こんな夕飯でもすごく喜んでくれる。しんどい時にささっと作ってくれる男の人もいるんだろうな、と思うこともあるけど、求められる料理のハードルが低いことはラッキーでもある。

 夕食の後、座っていて立ちくらみのように血の気が引いてきた。とりあえず横になり、気づかないうちに眠ってしまった。朝も寝たのに! このところ眠り病だ。

 すごく気分が悪いわけではなくて、寝れるときは寝てしまえば全く問題ないはずなのに、体の変化を受け入れきれない自分がいる。妊娠前だったらできたこと(仕事の量)ができない。世の中から切り離されて、置いていかれる気分だ。これまで、自分は努力できることが取り柄だと思ってきたから、なおさらそう。希望して、計画した妊娠なのに、おかしいだろうか。人間を一人お腹の中で育むことは、ものすごいことなのだから、このくらい犠牲とも言えないような変化なのだろうか。

 私が夕飯後にうたた寝していたとき、彼もビールを飲んだからかいっしょに寝ていた。二人で起きて、二人で皿洗い。彼は「あー俺また寝ちゃったなあ」と何気なく一言つぶやくのみで、焦りの影も見受けられない。延々とテレビを見たり、ゲームをしたりと、私からしたらちょっともったないない時間の使い方で、日常を楽しむことができる彼。そんなのんびりしたところに、今夜は救われた。