よく歌い、よく笑う。

2015年10月に生まれた突然変異体(ダウン症)ニャタは育っています

ミルクとオムツがいっぱい必要

 おむつ代を稼がなきゃとかいうけれど、それは比喩としても、一枚10円ちょっとの紙おむつは意外にお金がかからないな、粉ミルクも高くないなと思っていた。だけど、0か月~1か月の赤ちゃんは、しょっちゅうおしっこやうんちをして、ちょっとのおしっこはもう見逃しちゃうとしても、おむつは一日10枚では足りない。ミルクだって、1か月を迎える前に1回の飲む量が100mlを超え、回数は7・8回でほとんど変わらず、缶の中身がどんどん減っていく。

 嬉しいことだ。うちの子はダウン症候群で哺乳力が弱くて、NICUを退院する時点では、毎日何とか体重が増えていく程度しか飲めていなかった。それが授乳の度に母乳にミルクを足さなきゃいけないほど飲めるようになるなんて。おむつだって、腹筋の筋力も弱くて便秘になりやすいはずなのに順調にうんちが出て、それから心臓に穴が空いているから調子が悪くなるとおしっこが減るはずなのに、どんどんおむつを替えていくこの幸せ。

 障害児を授かった人の本を、たくさん読んでいる。新生児のお世話で寝る時間もなく、授乳の間もぜんぜん時間がないといいながら、だから子供がいなかった頃のようにはもちろん読めないけど、でも出産後の1か月で5冊は読んだ。障害児を育てていくのも幸せであることはわかるけれど、育てるなら健常児よりも障害児がいいとか、そこまでの気持ちには、まだというか、なれない。ただ、こんな夜中に、次の授乳時間を待ちながら、思いつめずにいろいろな可能性について目を開くことには役立っている。