よく歌い、よく笑う。

2015年10月に生まれた突然変異体(ダウン症)ニャタは育っています

母の心配、子の満足

 赤ちゃんとは数日、下手したら一日単位でどんどん成長していく生き物らしい。うちの子は今4か月だけど、何日か前から、縦抱っこでぴったりとくっついてくることを覚えた。マットにごろんとさせて遊ぼうとしても、すぐに嫌がってふみふみと言う。抱き上げると満足そうに黙る。そして、ぴったんことくっついてくる。可愛い。たまらなく可愛らしい。

 大切なものができると心配も増えるもので、子どもが病気にならないか、風邪をひいてこじらすんじゃないか、てんかんを発症するんじゃないかと、あれこれ考えてしまう。母親とは、ほとんど精神病だと思う。自分のことも、もしかしていつ死んでもいいんじゃないかと思っていたのが、何とか健康に長生きしたいと、できればこの子を看取れるように、胃カメラだってマンモグラフィーだって受けておかなきゃと最近思う。

 自分で産んでおいて自分で看取りたいなんて、何をやっているんだかわからないけれど。うちの子は子どもを作ることはないのだけれど。私の兄弟にも、世の中にも、子どもを持たない人はたくさんいるわけだし。種の保存にも、間接的に寄与することもあろうし、別に関係なくても。私はこの子を産んで幸せをいっぱい感じているし、ぜひ、何とか、この子に生まれてきて良かったと思ってもらいたいだけだし。今、私の胸にぴったりぴったりくっついてきてほにゃーっとした顔をしているこの子は、きっと言葉にすれば生まれてきて良かったという満ち足りた気分を味わっていてくれているのだと思う。