よく歌い、よく笑う。

2015年10月に生まれた突然変異体(ダウン症)ニャタは育っています

賢いお母さん、バカなお母さん

 たっちゃん(0歳6か月)に、お風呂上りは白湯を飲ませてみた。ミルクの飲みもだいぶ良くなってきて、栄養のない水分も与えてみようという余裕がお母さんにやっとできてきた。しかも、コップのみの練習をしてみた。最近時々やっているからか、たっちゃんは自分でコップを持って飲みたがった。その意欲をかって、少しくらい襟元が濡れてもいいかと思って、スタイもしてるし、手を添えて持たせてみた。

 そうしたら彼は予想よりも大胆にコップを傾けるものだから、たっちゃんは水をかぶってしまった。そして泣きそうな、不安そうな顔になった。お母さんはすかさず笑顔を作って「なんてことないよ、濡れちゃったからお着替えすればいいだけだよ。大丈夫だよ」と言ってあげたら、たっちゃんは「えへへ」みたいな笑顔になって可愛かった。

 まあ赤ちゃんにお着替えをさせるのはひと手間ではあるのだけど、彼の自分で飲みたい、コップを持ちたいという気持ちを大切にして、応えてあげたかった。赤ちゃんにコップを持たせたらこぼすにきまってる、お母さんがもっとしっかり持ってなきゃバカねえと思われるかもしれない。でもバカなお母さんでいたい。賢いお母さんには見えない世界を見てみたい。何でそう思うのかよくわからない。子どもに寄り添っていたいというよりも、私の持ち前の好奇心なのかもしれない。