よく歌い、よく笑う。

2015年10月に生まれた突然変異体(ダウン症)ニャタは育っています

おっぱいの味

 よくある話で、私が寝かしつけようとしてもフガフガ言っちゃう赤ちゃんを、母が抱っこすると、あっという間にスヤスヤになる。お母さんは、おっぱいの匂いがするから、赤ちゃんが落ち着かなくなってしまうらしい。おっぱいって、カレーライスの匂いみたいな感じなんだろうか。だって、バニラとかキャラメルみたいな甘い香りなら、お腹空いてるわけじゃなし、まったりと寝てくれそうなものなのに。

 おっぱいの味が、お母さんの食事によって変わるという話も聞く。でも、うちの子(たっちゃん0歳8か月)は、私がどんな料理を食べた後でも、翌日でも、おっぱいの飲みっぷりが変わることはない。よくあるのは、お母さんが辛い物を食べた後はおっぱいの飲みが悪いらしい。私は、豚キムチとか、カレーライスもだし、辛子明太子ごはんなんかも食べるけど、大丈夫そうだ。たまに、なんかの拍子にポタポタ垂れるおっぱいを舐めてみると、ものすごく甘い。砂糖水より甘いんじゃないかというくらい。こんなの飲んでて、よく糖尿病にならないものだ。粉ミルクより、よっぽど甘い。でも、母乳で育った方が糖尿病にもなりにくいと言うし。

 おっぱいって不思議だ。でも、いいものだ。お母さんと赤ちゃんをつなぐもの。病気で飲ませられないお母さんや赤ちゃんには、また別のつながりが育つのだろうけど。やっと上手に飲めるようになったうちのたっちゃんとは、まだしばらく、私のおっぱいでふにゃふにゃしていたい。