よく歌い、よく笑う。

2015年10月に生まれた突然変異体(ダウン症)ニャタは育っています

生き残った子ども

 「かわいいねえ」と朝から連呼していたら、夫に「親ばか」と言われた。裏切られた気分だ。うちの息子は、病気もちという大多数と違うところがあるだけに、ほんとに世間一般の赤ちゃんよりもかわいいと信じているのに。夫も一緒にそう信じていると思っていたのに。

 いつまでこんなにかわいいんだろうなあ、と思う度に、思い出す私の父の言葉がある。私が、「たっちゃんはこんなにかわいいけど、男の子だし、ずっとじゃないのかな。いつまでかわいいかわいいなんだろう」と呟いたとき、父は「パパが40過ぎても、おばあちゃんはパパのことかわいいって言ってたよ」と答えてくれたのだ。あれ? パパってマザコンなのかな、と思ったけど。

 たっちゃん0歳、10か月ももうすぐ終わる。もうすぐお誕生日、1歳になる。おめでとう。本当におめでとう。一年間、一番未熟な時、感染症に恐怖した冬を越えて、暑い夏も過ごして、生き残っている。