僕がつくる世界 by twp

2015年10月生まれの47,XY,+21がやってきた。ニャタと呼んでいます。

自分中心の世界から抜け出す

 保湿クリームの蓋を閉めたら、怒られた。ニャタがやりたいんだと。フン!と怒って、それでも取り合わないと、フンフン!!と言い出し、それでもお互いに譲れないことだと、鼻が赤くなって目がウルウルし口がへの字になる。

 オモチャをここに置くだとか。洋服をハンガーにかけるだとか。自分がやるとか、あれをこうするとか。思いついたらもう融通が利かない。だいたいどうして、そうしたいのか、思いつきとしか思えない。何か理由とか、因果関係があるのだろうか、この2歳の頭の中には。

 いつも忙しそうだ。どんどん思いつくらしい。生き生きとしている、良く言えば。大人はどうして、色んなことがどうでもよくなっちゃったんだろう。別に自分が頑張ったって、どうにもならないと学んだから? 学習性無力、私が今一番ニャタに覚えて欲しくないこと。そのために、私はニャタのリクエストに応える。わがままになると?世に出て世界が自分中心に回っていないと知った時に、子どもがショックを受けるだけだと?そんなこと、自分の思い通りにならないことなんて、赤ちゃんの頃から掃いて捨てるほどある。ただ、少しでも、少しだけでも、訴えれば応えてもらえることもあるんだと、ニャタに知って欲しい。だから、ニャタの落としたものを拾ってきた、何度でも。大人にとっては無意味で無駄なニャタのこだわりにも付き合ってきた。そしてニャタは今日も忙しそうにしている。良いことだ。

 私はと言えば、ただ静かに生きていたいだけなのに、なぜたったそれだけが許されないのだろうと、ニャタが寝た後に欝々としている。仕事に忙殺されることでアイデンティティーを得た私は、今はもうお母さんの役割に没頭し、かつての私という人間を批判され母以外の役割に機能することを求められるのは終わりにしたいんだ。

 私はニャタの世界の脇役だから。もう私のことは忘れてください。