よく歌い、よく笑う。

2015年10月に生まれた突然変異体(ダウン症)ニャタは育っています

習い事とか塾とか必要?

 療育施設の見学と体験に行ってきた。こういう時、人見知りだから困る。人見知りなのは、お母さんの方。2歳のニャタ君も環境変化には敏感だけど、愛想は良い。

 名前を呼ばれて返事をするだけで、泣きそうになった。お母さんは、小さいとき、こういうことが苦手だった。恥ずかしがりで、できなかった。自分の名前なのに、ここで手を挙げて良いものか今一つわからなかったし、「ハイ!」なんて思い切ったことはできなかった。でも、ニャタ君は、緊張した面持ちで立派に手を挙げた。もう母を超えたね。

 その後も、音楽に合わせて踊ったり、ひらひらのカラフルな布を使って遊んだり。リトミックみたいなやつ。ニャタ君の好きなことばっかりだったけど、ちょっと難しい要素もあったし、何より知らない人と場所で、頑張っていた。

 だから、入学は辞めることにした。本人が嫌がって適当なことをするなら、まだいい。無理して頑張っちゃうなら、通わせるのは危険だと思った。泣きそうになりながら踊らなくったってねえ、人生は長いんだし。短いなら頑張る必要ないんだし。

 「週2、3回は通ってください。その方がお子さんが慣れますから」という先生の意見にも不信感をもった。この季節の良いときに、歩き始めた子どもが、マンションの一室に日々籠るんですか? 外を自由にお散歩した方が、子どもの生活には良くないですか? 療育としてはまめに通った方がいいんだろうけど…療育のための療育みたい。

 ここで親子共に頑張って療育に通った方が発達が良いのなら、私とニャタはもういいです。ベストに発達しなくても、いいです。ニャタよ、あなたのお母さんはこんなんですよ。