2017-10-01から1ヶ月間の記事一覧
後ろに回した手が痛々しいのは、なぜだろう。自分で自分を守ることができない人だから? それはある程度はみんなそうだけど、この人はあまりに、か弱い。それなのに、いつも一生懸命で何も疑わず、まっすぐに進もうとしているから? 健気ってことかしら。 た…
母親と喧嘩した。理由は忘れた、というか、いくらでもある。 夫との生活から飛び出してきた、私と1歳のたっちゃんを受け入れてくれた母親。私が結婚して実家を出るまでは、口喧嘩が絶えなかった母親。仲良くやっていけるとは、はじめから思っていなかった。…
夕食後、たっちゃん(2歳)が盛んに口を指で指して、それから台所にいっしょに行こうと言う。食事の終わりにウンチして、おむつ替えした後に、まだ食べたいの? お腹いっぱいじゃないのかしら。 違う、このサインは、歯みがきだ! お母さんは遅ればせながら…
食後の歯みがきを嫌がる、たっちゃん(2歳)。イヤイヤという、ボールとか持ち出して遊びに誘ってくる。それでも歯ブラシを近づければ、泣き顔になって手足をバタバタする。困ったもんだ。これで虫歯になったりしたら、大人しく歯医者さんに通って口を開け…
「どんなに大変でも、母親だから当然。気合いで乗り切る」。そう言った、ママ友がいる。私にはその発想が無かったから、新鮮な驚きだった。大変なことは大変で、心折れそうになるし、乗り切るためには周りに助けを求めてきたし。子どもは可愛いけど、母親が…
「わんわん」と、たっちゃんが言った。クリアに言った。昨日、突然、初めて。 何か月も前から、何となく「バアバ」とか、「あっち」「こっち」「あれ」と言うようにはなっていた。はっきりと「あぶー」と言ってみたり、「あうあうあう」と何かをしゃべってい…
頭をコツンとぶつけて、シーンとした後、ウェーーーンと泣いた。 私(お母さん)が「あ!」と小さく叫んでしまったので、たっちゃん(2歳)はびっくりして泣いたのだろう、とバアバは言った。確かに、大してぶつけてないし、たっちゃんは大きな音とかでびっ…
お風呂上り、保湿剤のヒルドイドローションを塗っていると、たっちゃん(2歳)が右の手のひらを左の人差し指でツンツンして、自分にも欲しいアピール。1滴、手のひらに落としてあげると、いつの間に覚えたのか、両手のひらをこすり合わせて伸ばす。そして…
たっちゃん(2歳)が自分の両足を指し、両手の人差し指を立てた。私が「ひとつとひとつで、ふたつ!」って言ってあげたら、にっこりした。最近のたっちゃんの流行り。同じものが二つ並ぶと、これをやる。 数の概念を獲得した、なんて大袈裟な話ではないと思…
食事を終えて、椅子から降ろす。歯ブラシを濡らして持ってくると、たっちゃん(2歳)は、絶賛、テーブルの足を乗り越え遊び中。「歯みがきしよ!」と努めて明るく、当然のように声をかけても、「ふん」と拒絶して、せっせとテーブルの足を乗り越えている。…
はじめて表象の世界に登場したのは、「キャベツーの、中かーら、」の手遊び歌を覚えて、両手を重ねてキャベツを表現したとき。0歳の半ばだったかな。夕方、私が仕事から帰ったら、たっちゃんが台所に置いたイスに座って、バアバが料理するのを見ていた。バア…
「耳はどこ?」「これ!」への感動が止まらない。たっちゃん2歳。発達検査で、体の部位を聞かれて、テキパキ答えることができた。 家族ではそのくらいの会話はしている。でも、初対面の他人とそんな会話が通じるなんて、もうたっちゃんは言語を操る人になっ…
プロジェクトが通った。気づけば頭痛も消えていた。この数日は、散々だった。悪気なく言った言葉で相手は怒り、よくよく考えれば私に非があるし、ついでに昼食が美味しくなかった。乗ろうとした電車が目の前で行ってしまうとか、そういうやつだ。いつものあ…
トーストをふと手に取ると、ピーナツバターをバターナイフでつつきまわして、パンに塗る仕草をし、私の口元まで持ってきてくれた。たっちゃん2歳。思いやりにあふれ、お手伝いが上手で、何でもやってみたい盛り。 自分の食事は、まだ離乳食で、スプーンで口…
発達検査を受けてきた。たっちゃん2歳。運動は苦手。お話するのも苦手。でも、どうにも話がわかっているようにしか見えない。お手伝いなんかもせっせとしてくれて、どういうメンタリティしてるんだろうと思ってはいたけれど。 鼻はどこ?→ここ! 耳は?→こ…
声をかけられて、慌てて返事をするんだけど、自分じゃない人間がしゃべってるのを遠くから見ているようにリアリティーが希薄で、それでもしゃべり続けるために必死で努力している。離人感、という言葉を久しぶりに思い出す。中学生の頃に、自分のこの感覚は…
我が家は人口密度が高い。1平方メートルに、2人いる。 たっちゃん2歳、お母さんに甘えてまとわりつくように育ってきた。掃除機をかけるんでも、抱っこをせがんだり、次に掃除機が向かう場所を懸命に察知して先回りしたりして、一筋縄には掃除が進まない。時…
食卓でたっちゃんが笑っている。箸が転げてもおかしい年ごろ、という表現が良く似合う、2歳。お母さんの顔に髪がかかったと言って笑い、その髪を払いのけてくれて笑い、そうこうするうちに自分の口からおかずがぽろりと落ちたと笑い、慌ててティッシュを差し…
楽しい時間に、悲しくなる。いつか、この時間が過ぎ去った後に、あの時は楽しかったなあ、もう二度と取り返せないんだなあ、だったらもっとああしとけば良かった、と後悔することを想像して。 いつか、たっちゃんはお母さんより先に亡くなるんだろうか。それ…
ぎゅーっと私の頭を抱きしめてから、「イイコイイコ」という感じで撫でてくれた。たっちゃん2歳。かわいいなーと思って顔を見ていたら、そんなことをしてくれたとバアバ(私の母)には報告したけど、それは嘘なんだ。本当は、お母さんちょっと元気がなくなっ…
生まれつきの心臓だけでなく、腎臓も肝臓も調子が悪くなってきた。たっちゃん2歳。この子は長生きできないのかもしれないと、私はようやく気づく。ごめんね、察しの悪いお母さんで。主治医の先生は前から、そう思ってるのかな、わざわざ思わずともその前提…
道を歩いている猫や、あんなに大好きだったリラックマを、かわいいと思わなくなった。自分の子どもが生まれてから。なんかホルモンバランスとか、母性本能とかいうものの仕業だろうか。 たっちゃん2歳。今日は、ベロベロ遊びをした。お母さんとたっちゃんで…
朝起きると、隣に小さくてかわいい生き物がいる。なぜか座っていたり、私の方にくっついてきたりしている。それで私の目が覚める。 眠気を振り払うように、立ち上がってカーテンを開ける。ジャジャジャジャーという音がして、小さいさんがおかしそうに笑う。…
今日はたっちゃんの採尿日だった。誕生日みたいな響きだけど。この間の定期採血で腎臓の数値が悪くて、精密検査の予定が立って。はじめての尿パック。男の子だから簡単かと思ったら、夜中貼っておいたのに、朝おむつぐっしょりパック空。気合いを入れ直して…
気が付いたら、幸せになっていた。掃除も洗濯も、たっちゃんが清潔に元気に楽しく暮らせるようにと思うと、前は毎日やり直しみたいで疲れると嫌っていたのが、とても充実した気分でうきうきする。〇にたい、と思うことも、気が付いたら無くなっていた。前は…
たっちゃん2歳が最近できるようになったこと。お母さんを指さし、押入れを指さす。布団敷いてってこと。それから、自分を指さし、空になった押入れを指さす。抱っこして押入れに入れてくれってこと。 パジャマを出してくると、怒る。寝たくないから。でも、…
そうこうするうちに、けっこう寒くなって、たっちゃんは2歳になっている。おめでとう、ありがとう。お母さんも、2歳のお母さんになった。 でも、今日は初めての大失敗をして落ち込んでいる。たっちゃんのお皿からスープを一口味見して、冷めてたから、次の一…