よく歌い、よく笑う。

2015年10月に生まれた突然変異体(ダウン症)ニャタは育っています

2017-11-01から1ヶ月間の記事一覧

赤を選ぶ

「どれにしようか、たっちゃんは赤が好きだよね」と言ったら、これ!と真っ赤な靴を選んだ。たっちゃん2歳、男児で赤が好き。でも、冒頭のお母さんの発言は、誘導だったかもしれない。その一言を言わずに、もう少し待ってみればよかった。たっちゃんがどう…

小さな生き物を育てる

腕にシールを貼られた。たっちゃん2歳。シール遊びを、こんなに早くできるようになるなんて、思わなかった。器用に、シールを剥がしたり貼ったり。 私もシールを貼った記憶がある。たぶん、兄に。仲良しで、大好きで、よく遊んでもらっていた。兄弟と言うの…

タイム羊羹マシーン

きっかけは、蒸し羊羹だった。職場に頂いたけど、うちは昔ながらの給湯室とかないドライなオフィスだから、誰も切って食べたりしない。賞味期限を過ぎて置物と化す前に、もらって帰ることにした。その姿を見て話しかけてきた人がいた。 後輩男性:何ですか、…

子連れ出勤

何度も連れて行ってます。職場に子ども。同僚が仕事(それが会議だったりもしたけど)の合間にあやしてくれるし。クライアントも、まあ可愛いわね会えて嬉しい、と言ってくれたし。幸せな職場に恵まれてます。 ニュースになってるように、議会に子連れが良い…

小さくて立派な息子よ、ありがとう

今日は辛い。人生には、もっと辛いこと、もっと辛い日があるのはわかってる。でも、今日のも、ランキングなりリストなりの下の方には連なるであろう出来事。具体的には、離婚に関する相手とのあれこれ。こんな日には、もうどうしていいかわからない。体もし…

おしっこの匂い

臭いのって何か落ち着く。特に、愛しい人の発する匂いは。 ある日、定期検査で、腎臓の数値が悪かった。たっちゃん2歳。1歳の時は大丈夫だったのに。 でも、生まれてからずっと、おしっこの匂いを嗅いできたので、ちょっと自信があった。ずっと同じような…

会話成立

週末ごとに、自分の子どもの成長を感じる。といえば聞こえがいいけど、平日は仕事にかまけて、子どもをよく見れてないんだろうな。子育て片手間状態のお母さんですまんね。 先週末にびっくりしたのは、たっちゃん(2歳)と会話が成り立つようになったことだ…

一人で寝てくれ

寝かしつけが、めんどくさい。なんて言っちゃいけないんだろうけど、特に疲れた日とか、特に大変。寝る時間を過ぎて、遊びたがる子ども。でも眠いから、ぐずる子ども。寝てくれーと念じる気持ちが顔に出ると、子どもが落ち着かなくなって更に眠れなくなるよ…

人生が楽しくなった

人生変わるとか、自分を変えるとか、あり得ないと思っていた。死ななければ、いつか生きていて良かったと思える未来が来るなんて、その場しのぎの嘘だと思っていた。 それが今、一人で町を歩いていても、とても楽しい。国道を走る車が、素敵なものとして目を…

お母さん頑張れるかな

「頑張るんだよ、頑張りなさい」と、熱く励まされた。道ですれ違った、知らないおじいさんに。何かの預言者みたいだ。 おじいさんは犬を連れていて、私はたっちゃん(2歳)の入ったベビーカーを押していた。子どもを連れて歩くと、いろいろな人が声をかけて…

歩かなかった子どもが、歩いた

1歳を過ぎても歩かなかった、たっちゃん。2歳になって、ぼちぼちと伝い歩きの距離が伸びてきた。が、今日は突然、押し車でぐるぐると家中を歩き回った。そんなに広くない東京の賃貸マンションだけど、ファミリータイプではあるから、たっちゃんが今日歩い…

赤ちゃんだって顔を見分ける

脳の右後ろの方に、顔を見分ける部分がある。紡錘状回という(紡錘状の形をしているのか? 紡錘って何だ?)。目に見える顔が誰だか、記憶と照合する。ここが壊れると、目が見えて、記憶があっても、見える人が誰だかわからなくなるという。不思議だ。生まれ…

面白いから注意しない

職場の後輩(20代後半男性)が、急性アルコール中毒で入院した。飲み過ぎだ。それとも体調が悪かったのか? まさか仕事のストレスが嵩んでたなら私たちにも責任があるのかな。それにしても、学生ならともかく(それも許されないけど)、社会人になってアル…

名もない気もち

泣かなくていいんだから、と言われてはじめて、涙がほろほろとこぼれる甘さは何なんだろう。 たっちゃんの場合、言われて自分が泣きたいことに気づくのかもしれない。まだ2歳だから、「ああ、この気持ちは悲しみなんだ」と教わるようなものなのかもしれない…

子どもの独り言

独り言が気持ち悪い人と、可愛い人は、どこで別れるんだろう。 たっちゃん(2歳)が最近、一人で遊ぶ時に、よくしゃべっている。ぬいぐるみ(アルパカ)をアンパンマンの室内用ブランコに乗せながら「あーう」とか、右の物を謎に左へと移しながら「うー、う…

赤ちゃんは鳥のようにしゃべる

1歳を過ぎても言葉が出なかった、たっちゃん。2歳を過ぎて、ある日突然、「ワンワン」と綺麗に言った。絵本を読んであげていて、犬を指して、言った。 初めてしゃべったことよりも、発音の綺麗さに驚いた。それまでも、指さして「あーうー」と声を出したり…

今夜は暗いお母さん

なんでこんなに疲れているのかと思うけど、当たり前だ。「何時間以上寝ないとダメなタイプ」とか「体力がなくて休日は家に居たい」とか言っていた独身の頃の自分は、何言っちゃってたんだかってくらいの生活を今はしているんだから。体中が痛いというのは、…

ひっくり返ってバタバタ

思い通りにいかないこと、嫌なこと、我慢できない気もちで、手足をばたつかせるしかなかった。畳にひっくり返って、いつもは見ない天井の模様が新鮮だった。土曜の午後の日差しが窓から入っていた。若かった母が、呆れて不機嫌な顔をして立っているのを、下…

生き残ったらピアノを弾きたい

息子はピアノを弾いてくれるかな。その前に死んじゃうかな。同じ障害の子が亡くなった時のブログ記事なんかを読むと、泣けてしょうがない。でも、たっちゃん(2歳)の将来にあるたくさんの苦難を思うと、看取ってあげたい。今の、赤ちゃんで、私と私の母で…

シラスが降って来た

小説のようなことが現実に起こって、びっくりしている。村上春樹の小説では、イワシが降って来たと思うけど。うちはシラスだった。鏡で自分の頭をチェックして、数匹取り除いてから出社したけど、もし私の髪にシラスが付いてたら職場の人たち指摘してくれる…

へそチュッチュ

最近のたっちゃん(2歳)とお母さんの間での流行りもの。シャツを捲って、それぞれにぽっこりしたお腹を出して、おへそとおへそをくっつける気持ちでぴったりと寄る。へそチュッチュ。 たっちゃんの幼児体型と出ベソが可愛くて、つい。見ているバアバには「…

息子よ母をうるさがらないで

全身にクリームを塗ってあげる。お風呂上りのほかほかの体が冷めないうちに。パジャマを着るように促す。着せてあげようとすると嫌がるから。たっちゃん2歳。いい匂いも柔らかい体も、生まれた時から続いてるけど、乾燥肌になってきた。母親譲りでごめんね…

夜中の音楽に溶ける世界を抜けて子どもの横へ

意識なんて溶けてなくなってしまえばいいのにというくらい、頭の中に「2台ピアノ」が鳴り響いている。2歳になったたっちゃんともう一度同化して、私たちの存在は粒子の粉々で世界に返る。 アンパンマン体操の振付を勉強しようと思って、Youtubeを開いたら…

遺言ではないけれど(思い残すこと)

もし私が突然、脳みそに異常を来したら。それが事故でも、病気でも、精神障害でも。子どもを産んだ今となっては、ただ、その子が心配。誰かが、世話してくれるだろう。だけど、最低限伝えておきたいこと。 たっちゃんにとっては、体のこと、病気や治療のこと…

お母さんは怒ってます

怒りがふつふつと湧いてきた。夫と別居して1年。たっちゃんは2歳になった。食べたいものも、欲しいものも、何一つ思いつかないという不思議な状況も、少しずつ元に戻ってきた。今はペットボトルだけどミルクティーを飲んでいる。コンビニで、それが欲しい…

赤ちゃんグッズのふわふわ世界

アマゾンでシャンプーを買おうとしたら、ムーニーのオムツを勧められた。購入履歴から表示されるのだ。音楽を聞こうとすると、再生履歴にトップ回数で、アンパンマン体操のアイキャッチアイコンが目立っている。たっちゃん(2歳)と一緒に踊りたいと思って…