よく歌い、よく笑う。

2015年10月に生まれた突然変異体(ダウン症)ニャタは育っています

2018-06-01から1ヶ月間の記事一覧

「はてなブックマーク」存続の危機によせて

何もかも嫌になるような日、死さえ浮かぶ日にも、はてなブックマークを眺めてきた。そうすると、いつの間にか、また明日からやっていこうという気になれる。くだらないけど面白すぎる文章や、世の中の重大事だけど肌身で感じない出来事や、そんなのがいくつ…

嫌なことがあった

嫌な思いをした。避けきれない爆弾をどうしたらいいのだろう。 「言われる筋合い無い」とか、「向こうがおかしい」とか、「こっちも少し言われてしょうがない」とか、「でも誰だって完璧じゃないし、あんな風に言われたのはやっぱり向こうがそういう人なだけ…

子どもはどうやって新しいことができるようになるのか

子どもが新しく何かできるようになるところを、いつも見逃してしまう。どうやって無から有が生じるのか知りたいんだけど、気がつくと出来るようになっている。 初めての寝返りとか、少しずつ綺麗に早くチョキの手ができるようになる過程とか、そういうのは見…

感情と生身の体が相容れない

近所に、子供が亡くなった交通事故の現場がある。自転車で坂を下ってきた子が、交差点で止まらなかったことは責められない。人気のない住宅街の小さな交差点で、下り坂の途中でもあり、たぶん大多数の通行者がわざわざ止まらない。自動車運転手の方も、前方…

きみのつくる世界には幸せが溢れている

時間もお金も、自分の好きに使えない。夜中も何度か起こされて、あり得ないくらい寝不足。自宅周辺と職場以外に出かけられもしない。好きな音楽さえ聞けない。食事だって食べたいものを用意する余裕はなく、他のことをしながら慌てて掻き込む感じ。そんな毎…

薬を飲むのが怖い

小さな薬の粒が、全身に影響を及ぼすこと。改めて想いを馳せると、うまく信じられない。よく、薬の有効成分をカギに、体の組織をカギ穴に喩えた広告をみかけるけど、あれは説得力がある。でも、本当は違うんだ。比喩を持ち出す時点で、何かしらの嘘が入り込…

父親になる夫へ

これは後悔の日記です。夫は彼氏だったとき、不完全ではあっても、優しい人でした。よくある話です。家族になって、家族が増えた時、家事や育児が初めから上手くできることもなく、私との会話でイライラするようになりました。これもよくある話です。でも、…

その治療は最善な選択肢ですか?

偽医療に引っかかるなんて、それなりに常識もある現代人にはあり得ないと思うんだけど、いまだによくあることだ。患者の不安な心につけこむというか、人間の判断力なんて感情の前に弱いものだと思う。 お金で何でも買えるわけではないし、有名人なら何でもで…

お口のリハビリテーション~しゃべる、食べる

ニャタは生まれつき、食事をすることや話すことが苦手に育つと予想される障害を持っていたから、親としては対策を練った。嚥下障害を軽くするには?摂食訓練はどうやればいい?口頭言語の代替手段として、ベビーサインや手話みたいなのは覚えた方がいいの? …

暴言への護身術

夫からの暴言がすごくて、びっくりした。もちろん、出会った初めからではない。子どもが生まれて、生活が大変になって、お互いに余裕がない中で始まった。 正確に言えば、暴言の定義は知らないんだけど。「最低の女だな」みたいなストレートにひどい言葉とか…

良い病院の選び方

診療所とかクリニックと、大学病院みたいな大きな病院とでは、患者が同じ症状の相談に行っても、受ける医療は異なることがある。今日はその話をする。 同じ医師でも、病院に勤務している時と、診療所でアルバイトしている時では、違う診療をする。診療所や病…

胃ろうのある生活を10年くらい見てきて、知っていること

胃ろうを作るかどうか、迷っている家族がいる。考えても結論が出ない、なぜなら胃ろうのある生活を見たことがないから、と聞いてなるほどと思った。 胃ろうには種類がある。と言っても、胃ろう自体の種類ではなく、作る状況の違いを説明したい。多くの場合は…

子育てが終わった気がする

ニャタが完成した。トテトテと2足歩行する。スプーンで刻み食を与えると咀嚼嚥下する。様々なバリエーションで発声する。オリジナルの擬音語や身振りで、言いたいことをかなり伝えてくる。この間、夜中に下痢した日の夕飯では、みぞおちを抑えていた。その時…

同じ動きをするということ

あはははと笑ってしまう。タガが緩んだみたいに。理屈抜きに愉快だ。ニャタといっしょにラジオ体操それからストレッチも。私が右手を上から、左手を下から、両手を背中で組む姿勢をすると、ニャタは精一杯真似をして、普通に後ろ手を組む。私が片足を曲げて…

不思議な子どもの記憶力

ニャタが探し物をしている。おもちゃ棚の大きな引き出しを、せっせと開けている。私と目が合い、畳をこする仕草をする。その仕草は何のサインだったっけな。「ブーブー?」トミカを入れる箱を見せるが、違う、と手を振る。「掃除機?」と聞けば頷くけど、掃…

歩けるようになるまでを振り返る

二足歩行を獲得した生き物、ニャタ。2歳半にして、歩いているのが普通になり、急ぐときのみ四つ這いになる。(自分で切り替えるのもちょっと面白い、やっぱ早いのは四つ這いでしょ!って思うのかしら。) 寝んねの頃からの進化を思い出す。座り、立ち、伝い…

夫の不在で息をつく

道を歩いていて、息が苦しくなる。仕事をしていても、やっぱり息が苦しくなる。そんなことが無くなったのは、夜中の授乳が終わったからかな。過労かストレス、あるいはその両方が原因だったんだと思う。肺や心臓の持病もないし、どうせ病院に行っても検査は…