よく歌い、よく笑う。

2015年10月に生まれた突然変異体(ダウン症)ニャタは育っています

2020-01-01から1年間の記事一覧

変わったことは何もないです

散歩の帰りは抱っこで帰ると勝手に決めているニャタ。道の真ん中で「抱っこ―」と叫んで両手を広げ、あまりにあんまりだから笑って眺めていたら、通行人も笑った。結局おんぶして歩いていたら、顔見知りのお巡りさんも微笑んだような気がした。 何の歌を歌っ…

幼児期の変わった生き物

さっさと寝てくれ、くらいに思いながら、お昼寝布団を敷く。一瞬目を離していたニャタが、満面の笑みで何冊もの絵本を抱えて再登場。いやいや…と思って、いやいや、はだからニャタの口癖なんだな私がよく言ってるんだな、思う。3本目の21番染色体をもつ人た…

ごっこ遊び

一人で遊んでくれる時間は一日のうちにそんなにないけれど、その大半の時にぶつぶつと独り言を言っている。「トントンちて、ジュージューちて」とおままごとの手順を口にしていることもあれば、空に向かって手を振りながら「みんなーこんにちはー」とおかい…

喋るけど変わってる

おしゃべりが上手になってくるにつれて、その独特さも際立ってきたニャタ。「どれ?」と聞くときに、「どれか?」になる。テレビ番組の真似をして私にマイクを向けるので「鈴木花子です」と私が名乗れば、「鈴木さんですね」の代わりに「鈴木かい」と言う。…

自立心と甘えと屁理屈

お手伝いを頼むと、非常にイソイソとやってくれる、今日この頃のニャタ。物を運んでとか、そういうこと。やや複雑なオーダーにも応えられるようになってきた。例えば何枚か買った洋服のタグを切りながら、「これをゴミ箱に捨てて、それからゴミ箱はこっちに…

会話で伝える

ニャタが私と耳鼻科に行って、その時の話をバアバへ上手に伝えられたという出来事の記録です。 ニャタ:耳鼻科、行ったよ。 バアバ:(ニャタに言っている「お耳の先生」ではなく、大人同士の会話で使っている「耳鼻科」を言ったことに微笑みながら)そうな…

本当にやめてね。

いたずらをして、「ほんとーに、ほんとーに」と言って微笑みかけてくるニャタ。 子育てにネガティブな言葉はよろしくないだろうと、「ダメ」「やめて」「悪い子ね」「いい加減にしなさい」などなどを出来るだけ飲み込んでいる。残った「本当に…!」が今の私…

先に進むニャタを追いかける怖がり母

みんなそうなのかもしれないけど、でも私の母は子育て中、次のシーズンに私たちがどのサイズを着るのか予想して、シーズンオフのセールで子供服を買っておいたと言うけれど、私はニャタの成長が予測できなくて買えない。こういうところに、マイノリティーの…

4歳の心の成長

ニャタのお姉さん的に遊びに来て下さる方がいて、記念日にカードを作ってあげようと思った。ニャタには色塗りを頼んで、いつもの子供用クレヨンを出してきたら、「こっちでしょ」とばかりに蜜蝋クレヨンを持ってきた。そう、それはそのお姉さんからの贈り物…

変身ニャタ

文章で話すようになった。もちろん、不完全な文だけど。こうだからこう、と理由づけをして話すようにもなった。もちろん、事実と異なったり理の通らない理由だけど。 ベビーサインは急激に消えてきた。ニャタはベビーサインの優秀な使い手だった。簡単でよく…

せっかく見つけた幸せを

大量のミニカー(買い集めたトミカや譲り受けた飲料のおまけコレクションなど)を、部屋の向こうに1つずつ走らせるのが、ニャタの流行り。全部やったら、今度は逆向きに走らせて、片付けのカゴに戻す。ようやく最後の1台が終わり、さあお風呂と思えば、「…

まだ言葉を喋れなかった頃の記憶

小さなニャタが、ピースしている写真をもらった。久しぶりに遊びに来てくれたバアバ友人が、前回会った時に撮っていたという写真を持ってきてくれたのだ。 バアバ曰く「この写真をニャタに見せたら、ピースじゃなく4ってしてるんだって言うんだけど?」と不…

言葉が文章になって、過去と未来と、因果をもち、抽象の世界へ。

「ブーブーちて、おしまいちて、(開けた口を指す=マンマ)ちて、おしまいちて、(シャワーを浴びる真似=お風呂サイン)ちて、(両手を合わせて頬に付ける=寝んねサイン)ちて。」 こんな風に、長い文章を話すようになった。過去にも未来にも言及するよう…

片言

子どもはただ真っ直ぐなのに(そうでもないけど)、私という大人は子どもの言動にあれこれと色をつけて、一喜一憂する。 歯医者さんから帰ってきたニャタは、早速、再現ドラマで復習。 「マスク、とって」 と要求するので、アンパンマンのマスクを出してきて…

コンビニでコーヒーを買うのが難しかった

コンビニでコーヒーが上手く買えなかった。知的障害って、こんな感じなのかなと思った。 セブンでは何回か買ったことがあるけど、初めてファミマで買った。モカブレンドを買おうとして、レジでの注文の時から不慣れなオーラを出していたのか、店員さんが親切…

子供服を可愛くなく着こなす息子

かわいい子供服を着せたいのに、なかなか買えない。西松屋がそばにないし。私の遺伝と本人の持病から、肌が弱いはずなので、綿100%を探してしまうし。そうすると、予算の都合もあり、ユニクロなどのシンプルなものを着回すことになりがち。 そんな中で久しぶ…

寒い夜も、結局かわいい。

毎晩寒くて、朝起きたときに元気が出ないので、厚い布団を出した。何で我慢していたかというと、私は夜中になかなか起きてあげ(られ)ない母親なので、自分だけ暖かくてニャタが冷えたらいけないと思って。自分が寒い方がニャタにも気を配れるだろうと思っ…

合目的的な行動

意思を発動するようになった頃から、気が利く子だとは思っていたけど(通り道を開けてくれるとか、取ろうとしたものを近くに寄せてくれるとか)、最近は行動力を伴って、役に立つようになった。助かる。 立ち上がるのが面倒なとき、「○○するから、△△を持って…

かめけんの思い出と、トントン寝かしつけ

お風呂の後に、夕食を食べていた。何かの拍子に、ニャタが「かめけん」と言った。少し前に放送していた「おかいつスペシャル」だけに出てきた、かめけんと言う登場人物。ニャタはいまだにお気に入りで、物真似も笑える。 「そういえばさっきお風呂で、何だっ…

初怒り

可愛い可愛いばかりのニャタだったけど、どうも最近、彼は進化した。「マダ、マダー」と帰宅や食事や入浴を拒否して、時には座り込みを発動し、だけど、私が強く言っても、笑顔を向けてきたり、せいぜい真顔。怒りや悲しみの感情は、私の中に沸き起こってく…

隣にある小さな世界

混ぜるのが好き。 はじまりは料理番組だと思う。おままごとも盛ん。それからブランケットを、こねくり回す感じで「マゼマゼー」と言いながらやっている。感触が気に入ったんだと思う。お風呂でも、ウレタンぽいお風呂用パズルのピースを洗面器に浮かべて、金…

4歳の正月

「ハイハイ、ドウモー」とインチキ臭い適当な返事をするニャタ。誰の真似かと思っていたら、私がそう言っていてハッとした正月。 ニャタは発音が不明瞭なので、聞き取れなくて「ごめんね」と言ってしまうことが多い。自信を無くしたらどうしよう、と思ってい…