日記
子供を賢く育てたいとか、幼稚園や小学校から受験させたいとか。それが子供の幸せにつながるとか。そんなことを考える教育熱心な親にはなれなかった。それでも、赤ちゃんが我が家にやってきて以来、世間を流れていく言葉で、気になるものがチラホラある。モ…
人工知能を搭載した何かにやってもらいたいことは、人間よりすごい将棋とか、医者の代わりとか、そういう頭脳系とか作業系とか。他に、ペット役というか癒しというか、そういう存在。 子どもは可愛い。ペットには癒される。それは、IQが高くないから? そう…
毎日17時で、仕事の定時が終わる。私はすっかり疲れている。でも、よく考えてみると、大した仕事をしなかった日もある。あっちとこっちの業務の整合性をつけるために、ちょこちょこっといじっただけだったり。人の仕事の進み待ちを、くだらない事務書類の片…
お風呂上がり。私をタオルで拭いて、いつもの保湿剤を塗って、パジャマを着せようとしてくれた。優しい息子。2歳。自分の思うように体が動くようになってきて、いつもしてもらっているように、やってみようと思ったのね。自分が母親の面倒をみようとするのは…
働くお母さんへの支援が、どうして保育園の充実なんだろう。産休育休の充実ではなくて。欲しいのは、お金だけじゃない。職場の理解。この男社会が何とかなれば、もっと子育ては上手くいくのに。飲みニケーションとか、いい加減ダサすぎるから。というのは、…
「卒乳おめでとう!」と勢いよく宣言して、パジャマを羽織った。ニャタはきょとんとして、でも「おめでとう」は言われて嬉しいと知っているので、曖昧にニコニコする。 2歳半を過ぎても、おっぱいをしたがる長男。別に、胸の形がどうこうとか、下の子が欲し…
子供は未知数で可能性に溢れているなんて、ありきたりだけど、本当にそうだと思う。教育していく上で、忘れないでおきたい。 まだ歩けないし、しゃべれないのに、こんなに言葉を理解して覚えておけるなんて驚いた。そんな出来事が続いている。認知機能はモジ…
誘われて、押し入れに入る。薄暗くて狭くて、肌触りの良いリネンに触れて、ここからどこかに行けそうな気がする。 隣ではニャタが、暗闇にも目をきらきらとさせて、笑いをかみ殺している。2歳のくせに、ストレートに笑わない子。何を考えてるんだか。その横…
お風呂上り、たたたと裸で逃げ出すのを、だだだと裸で捕まえて戻ってくる。30代の女性なんだけど、ただひたすらお母さんでしかないから。一方で、2歳のニャタは自由奔放。また逃げ出そうとするのを、「行くならお母さんを倒してから行け!」とか言いながら裸…
ややこしい話だし、あまり他人に関係ない話だけど、記録しておく。 ある日の朝ごはん。ニャタはCDで音楽を聞きながら、食事介助されている。アマゾンのエコーが欲しいけど、諸事情で未導入。ニャタは次々とCDチェンジを要求してくる。サインというか、曲の振…
毎日が楽しい。道を歩くだけで、赤い郵便局の車や、ゴミ収集車に出会えたりする。踏切に行けば、カンカンカンと遮断機が降りて、ガタンゴトンと電車がやってくる。楽しいことが、あちこちにある。 別に、趣味が変わったわけではない。好きな人が好きなものは…
保湿クリームの蓋を閉めたら、怒られた。ニャタがやりたいんだと。フン!と怒って、それでも取り合わないと、フンフン!!と言い出し、それでもお互いに譲れないことだと、鼻が赤くなって目がウルウルし口がへの字になる。 オモチャをここに置くだとか。洋服…
賢くなりたいと、ずっと思ってきた。でも、賢い方が幸せになれるとは限らないのかもしれない。 小学生低学年の頃、母親に前髪を切ってもらっていた。わざとか、失敗か、ずいぶん短く切られたことがあった。幼心に恥ずかしかった。明日、学校に行きたくないと…
大好きな大好きな自分の子どもニャタ2歳だけど、何がニャタなんだろう。見た目も、性格も、病気で変わる。太ったり痩せたり、浮腫んだり、部分的に成長したりしなかったり、怪我をしたり手術をしたり、装具や補助具を付けたり。見た目は結構変わる。性格だっ…
高級な生き物に育ってきた。ニャタ、2歳も半分過ぎていこうとする今日この頃。 積み木を箱から籠へ移す遊びをしていた。一つ、途中で落とした。彼はそれを、箱の裏、彼からは見えないところに隠した。隠蔽したな。失敗が嫌だ、なんて一丁前の気持ちを持って…
一日中、子どもといっしょにいる日が続けば、相当疲れるだろうと思った。実際、毎週月曜日の朝、職場に着くとすっかり疲れている。日曜日が一番体力を使う日だ。2歳のニャタと踊り、ボールを転がし、お散歩に行く。散歩に行く前には、ニャタを捕まえてオムツ…
分かるとか、理解するって、何だろう。どうしたら、学べるんだろう。自分のことを振り返ってみる。テストで点がとれなかったのは、記憶量が足りなかったから。それは、記憶力というよりも、勉強時間の問題だったと思う。それに、出題範囲なんて膨大で、網羅…
赤ちゃんが、おっぱいしてる時、目をつぶってる。目をつぶって、皮膚が接する感触と、匂いと味に、集中している。能動的に集中していると言うより、受動的に浸りきっている。チュパチュパチュパ。ゴクゴクゴク。 大人は外界の情報を、視覚からその8〜9割を得…
差別的な言動を正当化する発言とか、聞きたくない。どこかの誰かを傷つけてまで、欲望をのさばらせるのは醜い。 自分の古傷も疼く。もう聞きたくない。もう疲れた。もう嫌だ。 リアルの限られた世界で、丸裸だった私がかわせなかった攻撃的な言い方は、よく…
ぬいぐるみのクマと、2歳のニャタが向かい合って座っている。ニャタが玉子ボーロを、握りつぶさないように逃がさないように上手につまんで、クマの口元に寄せている。「あーうー」と謎の会話をしながら。「うんうん」と、やたらペコペコお辞儀をしながら。 …
はてな村のご利益か、グーグル検索のお情けか。毎日少なからずの方々が、このブログを読みに来てくださっていて、嬉しい。 でも、妊娠中にトコロテンとかオートミールをお勧めした記事が、いまだに一番人気になっている。生まれたニャタが、もう2歳になると…
枠のないパズルを、とうとう完成させた。 何か月も前から、台紙付きのジグソーパズルはできていた。でも、くもんのジグソーパズルみたいな、枠の無いものはできなかった。やろうともしなかった。彼は、できなさそうなものには手を出さない主義らしいので、パ…
一人で掃除機をかけていた。ニャタは、隣の部屋に置いてきた。テレビの前から離れないんだもん。「向こうの部屋、掃除機かけるから、一緒においで」と誘ったのに、「この部屋の掃除すればいいじゃん」と言われた。「いやいや、掃除したいの向こうの部屋だか…
視界に子どもがいない! 二度寝するほど眠かったのに、一気に目が覚めた。「ニャタ! ニャタ!」呼ぶと、ザザザザとばかりに(いまだに変則的な)ハイハイで戻ってきてくれた。「何ですかお母さん、何かまずかったですか!?」とでも言いたげに、真面目で焦…
散歩がてらスーパーに行ったら、並んだ魚が非日常の空間を作り出していた。実店舗で商品を選んで買うというのが、ノスタルジックなイベントみたいになってきた。もっぱらアマゾン、ネットスーパー、ゾゾ、その他。漁師町の人からしたら、魚が並んでるのが日…
「比べる」という心理は、どこからやってくるんだろう。これは「光ってキレイ」、これは「深い青色」、そういう絶対的な評価とは次元が違う。 こっちは大きいだよ、こっちは小さいだよ、とニャタに教え込んでみた。でも、教えるのに使った像の親子の置物とか…
人の気持ちを想像する能力って、どうやって得られるんだろう。相手に、自分と同じような心というものが宿っていること。自分が嬉しいことを、相手にもしてあげると良いこと。何もわからない赤ちゃんから、どうやってそれらのことを知るようになるんだろう。 …
何本もの電車が、目の前を通り過ぎていく。そのつもりで踏切に来ているから、寒くはない。傍らのベビーカーには、セーター着て、コート着て、毛布で巻かれて、毛糸の帽子被って、ミトンは外してしまったけど、ゴロンと着ぶくれた子がいる。もともとの体型も…
寝室と居間の間に、10数台のミニカーが、一列に並んでいる。ふと眺めて、国道に似ているなと思った。近所の、よくお散歩に行くところ。車好きのたっちゃんにとって、そこは目的地。 ディープラーニングとか、図と地とか、衒学的だったなと思う。はじめて物を…
積み木を鍋に入れて、木べらでかき混ぜている。「大丈夫か、たっちゃん」とでも言いたくなるシュールな光景だけど、本人はいたって真面目。2歳児としては正常な発達なのかもしれないけど、初心者お母さんには、どうも違和感。 それでもそのうち、三角が蒟蒻…