よく歌い、よく笑う。

2015年10月に生まれた突然変異体(ダウン症)ニャタは育っています

4歳

会話で伝える

ニャタが私と耳鼻科に行って、その時の話をバアバへ上手に伝えられたという出来事の記録です。 ニャタ:耳鼻科、行ったよ。 バアバ:(ニャタに言っている「お耳の先生」ではなく、大人同士の会話で使っている「耳鼻科」を言ったことに微笑みながら)そうな…

本当にやめてね。

いたずらをして、「ほんとーに、ほんとーに」と言って微笑みかけてくるニャタ。 子育てにネガティブな言葉はよろしくないだろうと、「ダメ」「やめて」「悪い子ね」「いい加減にしなさい」などなどを出来るだけ飲み込んでいる。残った「本当に…!」が今の私…

先に進むニャタを追いかける怖がり母

みんなそうなのかもしれないけど、でも私の母は子育て中、次のシーズンに私たちがどのサイズを着るのか予想して、シーズンオフのセールで子供服を買っておいたと言うけれど、私はニャタの成長が予測できなくて買えない。こういうところに、マイノリティーの…

4歳の心の成長

ニャタのお姉さん的に遊びに来て下さる方がいて、記念日にカードを作ってあげようと思った。ニャタには色塗りを頼んで、いつもの子供用クレヨンを出してきたら、「こっちでしょ」とばかりに蜜蝋クレヨンを持ってきた。そう、それはそのお姉さんからの贈り物…

変身ニャタ

文章で話すようになった。もちろん、不完全な文だけど。こうだからこう、と理由づけをして話すようにもなった。もちろん、事実と異なったり理の通らない理由だけど。 ベビーサインは急激に消えてきた。ニャタはベビーサインの優秀な使い手だった。簡単でよく…

せっかく見つけた幸せを

大量のミニカー(買い集めたトミカや譲り受けた飲料のおまけコレクションなど)を、部屋の向こうに1つずつ走らせるのが、ニャタの流行り。全部やったら、今度は逆向きに走らせて、片付けのカゴに戻す。ようやく最後の1台が終わり、さあお風呂と思えば、「…

まだ言葉を喋れなかった頃の記憶

小さなニャタが、ピースしている写真をもらった。久しぶりに遊びに来てくれたバアバ友人が、前回会った時に撮っていたという写真を持ってきてくれたのだ。 バアバ曰く「この写真をニャタに見せたら、ピースじゃなく4ってしてるんだって言うんだけど?」と不…

言葉が文章になって、過去と未来と、因果をもち、抽象の世界へ。

「ブーブーちて、おしまいちて、(開けた口を指す=マンマ)ちて、おしまいちて、(シャワーを浴びる真似=お風呂サイン)ちて、(両手を合わせて頬に付ける=寝んねサイン)ちて。」 こんな風に、長い文章を話すようになった。過去にも未来にも言及するよう…

片言

子どもはただ真っ直ぐなのに(そうでもないけど)、私という大人は子どもの言動にあれこれと色をつけて、一喜一憂する。 歯医者さんから帰ってきたニャタは、早速、再現ドラマで復習。 「マスク、とって」 と要求するので、アンパンマンのマスクを出してきて…

コンビニでコーヒーを買うのが難しかった

コンビニでコーヒーが上手く買えなかった。知的障害って、こんな感じなのかなと思った。 セブンでは何回か買ったことがあるけど、初めてファミマで買った。モカブレンドを買おうとして、レジでの注文の時から不慣れなオーラを出していたのか、店員さんが親切…

子供服を可愛くなく着こなす息子

かわいい子供服を着せたいのに、なかなか買えない。西松屋がそばにないし。私の遺伝と本人の持病から、肌が弱いはずなので、綿100%を探してしまうし。そうすると、予算の都合もあり、ユニクロなどのシンプルなものを着回すことになりがち。 そんな中で久しぶ…

寒い夜も、結局かわいい。

毎晩寒くて、朝起きたときに元気が出ないので、厚い布団を出した。何で我慢していたかというと、私は夜中になかなか起きてあげ(られ)ない母親なので、自分だけ暖かくてニャタが冷えたらいけないと思って。自分が寒い方がニャタにも気を配れるだろうと思っ…

合目的的な行動

意思を発動するようになった頃から、気が利く子だとは思っていたけど(通り道を開けてくれるとか、取ろうとしたものを近くに寄せてくれるとか)、最近は行動力を伴って、役に立つようになった。助かる。 立ち上がるのが面倒なとき、「○○するから、△△を持って…

かめけんの思い出と、トントン寝かしつけ

お風呂の後に、夕食を食べていた。何かの拍子に、ニャタが「かめけん」と言った。少し前に放送していた「おかいつスペシャル」だけに出てきた、かめけんと言う登場人物。ニャタはいまだにお気に入りで、物真似も笑える。 「そういえばさっきお風呂で、何だっ…

初怒り

可愛い可愛いばかりのニャタだったけど、どうも最近、彼は進化した。「マダ、マダー」と帰宅や食事や入浴を拒否して、時には座り込みを発動し、だけど、私が強く言っても、笑顔を向けてきたり、せいぜい真顔。怒りや悲しみの感情は、私の中に沸き起こってく…

隣にある小さな世界

混ぜるのが好き。 はじまりは料理番組だと思う。おままごとも盛ん。それからブランケットを、こねくり回す感じで「マゼマゼー」と言いながらやっている。感触が気に入ったんだと思う。お風呂でも、ウレタンぽいお風呂用パズルのピースを洗面器に浮かべて、金…

4歳の正月

「ハイハイ、ドウモー」とインチキ臭い適当な返事をするニャタ。誰の真似かと思っていたら、私がそう言っていてハッとした正月。 ニャタは発音が不明瞭なので、聞き取れなくて「ごめんね」と言ってしまうことが多い。自信を無くしたらどうしよう、と思ってい…

苦肉の策

なぜ子どもは、教えていないことをやるのか。 ハイチェアで朝食を食べていたニャタ。突然のどを抑えて「ピロピロ」。(ピロピロとは、バアバがむせた時に「のどでキャベツがピロピロしちゃったのよ」とニャタに教えたことから、誤嚥のこと。)しかし、スプー…

子どもの口癖

言葉が出ない子どもにも、赤ちゃんの頃から言葉のシャワーを浴びせ続ければ、いつか溢れ出て堰を切ったように子どもが話し始める。そんなメルヘンは信じられなかった。話す子は話すし、話さない子は話さない。それだけのことだろう。 ニャタは話す方の子ども…

子どもの記憶力に驚く

電動歯ブラシの充電が切れた。月1くらいでUSB充電するタイプ。パソコンに接続していたら、ニャタが不思議そうな顔をしていたので、説明した。「充電するんだよ」と、充電って分かるかなと思いながら。それが朝食後だった。 夕食後、ニャタの歯を磨こうとし…

Wonderful Four( 素晴らしい4歳児 )…

寝かしつけで寝落ちを装って先にウトウトしようとしたら、「カアカア」と注意された。「(両手万歳のサイン=あなたは起きて座って)」「(僕は)オヒザ(に膝枕するから)」と言われて、無事に寝かしつけ完了。今夜は放棄しようかと思っていた、夕飯の食器…

ルーティンは破れない

暗くなって心細い気持ちを覚えている。自分は10代になっても、そうだったと思う。だから定時で帰ることを重視している。でも、少しばかり不安定要素のある実家だったかもしれない。ニャタの方が、性格的にも、シングルとは言え夫婦喧嘩の無い家で育っている…

水風船を拾うニャタを眺めながら

夏に100均で買った水風船が、まだ無くならない。数個作っては、時々割れて、補充もしたりしなかったりなので。でも、ニャタのお風呂の良い供になっている。 とうとうニャタは、残りの水風船が入っている袋に、お湯を入れてしまった。水風船が袋から流れ出て…

ニャタがニャタでなくなるとき

ニャタを扱う態度が教育的でなかったカアカア=私に対して、バアバが怒って無視したのか、飽きれてかける言葉を無くしたのかは分からない。ただ、そこで「バアバ、無視してるね」とニャタに言った私はいけなかった。ニャタはニッコリして「ウシ」と言った。…

もうすぐ次のアラームが鳴る。

明け方に冷えるニャタに、今夜から新しいスリーパーを投入した。寝入りばなの体温が冷めてきた先ほど、それを着せた。怖くて私はまだ寝られない。 1週間ほど前だったか、ニャタを熱中症にしてしまった。寒くなるこの季節、朝目が覚めるとニャタが冷えている…

子どもが文章を話すようになるまでの過程

寝かしつけ中に、ニャタが「リップ」と言うのは良くあること。リップクリームを居間に取りに行くのをきっかけに、寝室から出て遊び始めないように、枕元に置いてある。だから塗ってあげようとしたら、「ボクガヌリヌリスル」!?!! はじめての文章。半年く…

ガバテケ、ガバテケ

母親や祖母を名前で呼ぶ新鮮さに、笑顔を抑えきれない4歳。そして、ニャタの名前を呼び返せば、もったいぶって「ガバテケ」と答える。 時には何の脈略もなく、「ガバテケ」と呟いては含み笑いをしている。何なんだガバテケ。どこからきたのか分からない。 …

巨大化した私の赤ちゃん

ニャタが巨大なぬいぐるみみたいになってきた。抱きしめても、抱ききれない。暖かいのと柔らかいのは変わらないんだけど。 私が小さいときは、うさちゃんと呼ぶぬいぐるみを肌身離さず抱いていた。抱きぐるみくらいのサイズがあったかと思うのに、今では手乗…

お膝(に載る)を誤用するなど

ニャタが喋るようになって、「なるほどそう思ってたのか」と分かることが、ある。寝かしつけの時、私はニャタの隣で寝たふりをしている。時々、ニャタは自分の頭を、私のお腹や太ももの上に載せに来る。そんな時、「オヒザー」と言う。私が普段、「お膝にお…

お手伝い上手だね

遅刻しそうだった。パジャマを脱ぎ捨てて、でも手に持っていたゴミを捨てに動くと、パジャマは床に置いてけぼり。 そこにニャタがいた。何をするでもなく、私の周りをウロウロしていた。「ねえ悪いんだけど、カアカアのパジャマを洗濯に持っていってくれない…