よく歌い、よく笑う。

2015年10月に生まれた突然変異体(ダウン症)ニャタは育っています

妊婦という生き物

 妊婦ってどういう生き物なんだろう。病気ではないけれど、お腹の中に赤ちゃんを入れて、育てている。私は、つわりもひどくなかったし、家族にも職場の人たちにも理解あるサポートをもらって、仕事を続けてきた。でも、妊娠後期になって、産休に入って、暑いし、普通の生活ができなくなって、しかもそれに馴染めないでいる。

 去年も夏の暑い日にバスを待っていて、息苦しく倒れそうで、周りのおばちゃんたちが普通に列を作っているのが不思議だった。だから今年も、妊娠とは関係なく暑くてしんどいのかもしれない。安産のために、そして早目に生まれてくれるように、散歩をしたいんだけど、暑くてしんどいからなかなかできない。母には、臨月を迎える妊婦がこの暑い中を出かけるなんて信じられない、散歩は終わりにして家で安静にしていなさいと言われた。やっぱり妊婦って、特別な生き物なのかな。

 仕事が生きがいというわけではないと思っていたけれど、職場に行けば毎日大した成果を挙げられなくても一応の満足感が得られて暮らしていた。産休で家にいて、しかも家事も、散歩さえもほとんどできなくて、どうしていいかわからない。

 今はゆっくり、家で安静にしていてもいいのかもしれないけど、妊婦はできるだけ動いた方がいいとも聞くし、落ち着かない。こんな心理状態も、マタニティブルーというんでもないけど、妊娠反応かなと思う。まあ、こんなにお腹が大きくなって、しかも静物じゃなくて絶賛成長中の赤ちゃんとつながっているんだから、普通じゃなくて当たり前なんだろうな。