よく歌い、よく笑う。

2015年10月に生まれた突然変異体(ダウン症)ニャタは育っています

子どもの教育のために引っ越し

 子どもの教育のために、どこまで家族の生活を変えるのか迷う。例えば、子どもに入学してほしい学校の、通学可能な範囲に引っ越すかどうか。私の仕事ひとつをとっても、通勤が大変になるし、そうすると私がお母さんとして使える時間や体力が減るから、子どもの教育のために引っ越すのは良くないような気がする。でも、引っかかるのは、私はそうやって引っ越しをしてもらってきたということ。父はあちこち外回りの仕事をしていたから、都内とか多少の引っ越しなら仕事への影響は少なかった。母は専業主婦で、社交的で友達も多かったし馴染のお店とかもあったけど、引っ越してもまたすぐ新しい地域を楽しんでいたし、以前に住んでいたところでの友達とも親交を保って楽しそうにしていた。とはいっても、引っ越しは大変だったと思う。私が、私に適当と思われる学校に通えるように、家族で引っ越しをしてくれたことは、すごいことだったんだと、親になって改めて思う。

 今度は私が子どものために引っ越してあげる番なんじゃないかと思う。でも、私たち夫婦の生活も大切にしないと、結局子どものためにもならないんじゃないかと思う。でも、それは単に私が引っ越しをしたくないがための言い訳なんじゃないかとも思う。母に相談したら、とりあえず迷っている間は、住所のためだけに小さくて住めないような部屋でも家賃の安いところを借りて、住民票を移して受験して、子どもがその学校に入学することが決まったら本当に引っ越せばいいのよ、と。そんな裏技を使っていたとはしらなかった。