よく歌い、よく笑う。

2015年10月に生まれた突然変異体(ダウン症)ニャタは育っています

赤ちゃんを耳鼻科に連れて行きたい

 子どもを耳鼻科に連れて行きたい。耳の穴を診てもらって、耳垢が溜まっていないかみてもらいたい。私は子どもの頃に耳鼻科に行った記憶はないし、家で親が耳かきをしてくれて、それで大きな問題なくやってきた。でも、周りの人たちやネットなんかの子育て情報では、子育てにおいては耳鼻科に定期的に通って、耳掃除はむしろ家でやらずにプロにお任せした方がいいらしい。0歳3か月とかの赤ちゃんでも大きな耳垢がとれたなんて話を聞くと、うちの子はもう半年になるから、さぞかしガサガサに溜まっているんじゃないかと不安になる。とってあげなきゃ。

 でも、近所の耳鼻科に初めて電話してみたら、予約制ではないそうだ。しかも、混んでいて1時間くらい待つそうだ。うちの子はまだ授乳間隔が3時間くらいしか開いていない。お出かけの支度をして、耳鼻科で待って、診察を受けて帰る頃には飢えてしまう。お腹が空いて泣いて診察どころではなくなってしまうだろう。困った。「先に受付だけしておいてから、後でお子さんを連れてきてもいいですよ」と言われたが、家で子どもをみている人と受付する人の人出が必要になるし、受付したって何時に診てもらえるのかはわからないし、難しい。風邪の人もいる待合室で赤ちゃんと過ごすのも嫌だしなあ。

 妊娠して、妊婦になって初めて、弱者の立場というのを実感した。困る時は本当に困ってしまうし、そういう時に配慮してくれたり手伝ってくれたりする人って、本当にすごいな素晴らしいな助かるなあと思った。世の中の仕組みというのが見えてきたというか、世界は善意で成り立っているというか、この世は案外いいところだと思った。耳鼻科の受診がどうなるのか、どうすればいいのかわからないけれど、きっと何とか診てもらうところに漕ぎ着けられるのだと思う。お母さんとして、私の赤ちゃんを思い切って耳鼻科に連れて行きたいと思う。