よく歌い、よく笑う。

2015年10月に生まれた突然変異体(ダウン症)ニャタは育っています

赤ちゃんの癇癪(かんしゃく)

 ひっくり返って、手足をバタバタ。お顔はブーブー。声ギャーギャー。頭を床に打ち付けるんじゃないかっていうくらい、全身で暴れる。何がそんなに気に入らなかったの? 眠いの? でもオムツかえとかなきゃだよ、じっとして…って無理だよねえ。お母さんも、「もう無理」な気分だよ。

 たっちゃん0歳9か月。生まれた時は弱弱しかったのに、立派な赤ちゃんになりました。最近は抵抗が激しい。おむつ替え、お着替え。大人しくゴロンなんてしていてくれない。離乳食でお口に合わないものをちょっともう一口お勧めしようものなら、虐待でもしたかのように泣き叫ばれる。眠たいときなんか、大好きなオーボールで遊んでいても、割と突然、ふぎゃーと癇癪を起こす。

 まあ抱っこしてなだめればまだ落ち着くお年頃だからいいけれど、それでもおしっこいっぱいしててオムツ代えたい時とか、困ってしまう。今は実家にいるから、そんなときにはさりげなく母が登場して、変顔なんかしてうまーく気を引いてくれてる間にやりたいこと(オムツ替え)できるんだけど、これが家で一人(と赤ちゃん)でいる時だったら、と思うとぞっとする。まだまだ一人前のお母さんにはなれてないなあ。もともと私はその辺が不器用だから、母もそんな私に何も言わないし、そのうちできるようになるだろうくらいで見守ってくれているんだろうけど。

 小さいころ、私もいっぱい癇癪を起したらしい。自分でもうっすら覚えてる。手足をバタバタさせる感覚。自分でももうどうしようもないクシャクシャした気もち。それを解消させてくれる暖かい母の抱っこや、面白い兄の遊び。この子にもそういう感覚を植え付けたい。どうしようもない癇癪を受け止めてくれる世界。