よく歌い、よく笑う。

2015年10月に生まれた突然変異体(ダウン症)ニャタは育っています

手作り離乳食なんて無理だ

 私の母は料理上手な人で、離乳食も当然手作り、当たり前のことだ。という空気を、感じる。私はと言えば、市販のルーで作るカレーもなぜか美味しくないと思ったら、野菜が煮えていないんだよと人から指摘されて初めて気づくレベル。離乳食の開始におかゆを作ろうったって、まずどうしていいかわからないし、水と米の分量の割合もわからない。それなのに妙なアレンジをして、レシピを見て出来上がったお粥がちょっと硬く感じたから、水を足したら米がぱさぱさになってしまったりした。

 それでも、子どもに手作りを食べさせたいという気持ちもある。市販のベビーフードをぱくぱく食べる姿を見ても、なんかかわいそうなことをしている気分に、ならなきゃいけないような気もする。それで、四苦八苦している。まずい離乳食を量産したりもする。

 少なくとも、私たち夫婦の食事の準備をしながら、離乳食もちゃちゃっと作るなんていう芸当はできない。わざわざ赤ちゃん用に材料を用意しなくても、大人の分から取り分けて作ればいいのよなんて、そんな器用なことできない。今日はとうとう、離乳食を夫に食べさせるという荒業に出てみた。フードプロセッサーという便利なもので、みじんにした肉や野菜を煮た、スープ。離乳食分を取り分けてから、醤油を足して。

 消化吸収が良くて、栄養分がしっかりとれそうだ。ただ、歯ごたえが皆無だから、こんな食事していたら顎に良くなさそうだけど。よく、夫が子ども返りして、赤ちゃんに嫉妬するなんて聞くけど、うちでも誰が大切にされているのかが、これでよくわかった。黙って、離乳食を食べればいいんだ。最後に愚痴を言えば、あなたが私たちの食事だって離乳食だって、作ってくれてもいいんだから。何も私が一人でがんばらなくても、そうでしょう。