久しぶりに父と会った。父は全国を飛び回って仕事をしている。勤め人だったら、もう定年退職している年なのに。元気で、才気に溢れ、口が悪くて家庭生活に向かない父である。
たっちゃん(私の1歳半の子ども)を母に預け、久しぶりの外食。メニュー表とか、ナイフとフォークとか、いつぶりだろう。座ってゆっくりご飯ってことから久しぶりだし。
前は、独身の頃は、よくレストランに連れてきてもらっていた。何か、夫とうまくいかなくて、私も悪いところはあるんだろうけど、浪費癖があり家のことをしない人を夫に選んでしまい、たっちゃんには障害があって、それはたっちゃんも誰も悪いわけじゃないんだけど、夫のことと同列みたいに書くのもたっちゃんに失礼な話だけど、何か、娘の幸せを願って育ててきてくれた父に申し訳ないみたいな気分になった。
しかも父は、「お祝い」と書いてある封筒をくれた。「子どもの日だから」って。そんなお金を頂くなんて思ってもみなかったので、びっくりしたけど、「たっちゃんの物を買わせてもらうね!」と言った私に、父は一言、「○ちゃんパパの子どもだから」。
ああそうだった!私も子どもだった!私が父の子どもだった!!
私なりに、一生懸命お母さんになろうとして、すっかり忘れていた。私も子どもであることを。私も幸せにならなければいけない子どもであることを。