燃え殻さん好きだーと思いながら、たっちゃん(もうすぐ2歳)を育てていて、本をゆっくり読む時間もないし、小沢健二ももちろん大好きだったけど最近聞いてない。やってることと言えば、童謡を大きな声でわざとらしく歌ったり、くだらないコントみたいなやりとりを延々と繰り返したり。しかも、それが楽しい。それで、マインドフルネス。自分の子どもかわいい、そればっかり。
夜中にふと目が覚めて、横にかわいい寝顔があって幸せ。そんな陳腐な毎日。朝は、子どもに前髪をつかまれて起こされる。まだしゃべれないから、指さしと、ジェスチャーと、実際の行動と、うーうーわーわー言う声で、全てを伝えてくる。小さくて変わった生き物。抱っこすると重いけど、赤ちゃんの匂いと感触にうっとりしちゃう。
それでもいつまでも、お母さんでいることに耽溺しているのは、たっちゃんにとっても良くないというか、私も一人の人間として研鑽していかないとお母さんとしても良くないと思って、久しぶりに買った本が、燃え殻さんの「ボクたちはみんな大人になれなかった」。10代で村上春樹を読んだ時のように夢中にはなれなかったけど、また新しい本を読んで、好きな音楽を聞いて、お出かけをして、という世界に帰れるような気がした。お母さんになっても、そこが私の世界であることに、変わりはないような気がした。