声をかけられて、慌てて返事をするんだけど、自分じゃない人間がしゃべってるのを遠くから見ているようにリアリティーが希薄で、それでもしゃべり続けるために必死で努力している。離人感、という言葉を久しぶりに思い出す。中学生の頃に、自分のこの感覚は何なんだろうと思って、ネットで検索して、出会った。
子どもを産んで、自分の今までの感覚とかこだわりとか全部吹っ飛ぶ感じで、ある意味幸せに、無我夢中でやってきた。たっちゃんが2歳になって、夫と別居して母親と同居している生活も1年近くになって、まさか、以前の私の感覚を取り戻しつつあるようだ。嬉しい時楽しい時に、それを失った後のことを考えて、悲しく辛くなる私。現実を夢の様に生きる私。ここにたっちゃんがいるのに。どうして? でも、こんな私でも、もうお母さんだから、たっちゃんを絶対に幸せにする。もし私みたいに、ひねくれた子にたっちゃんが育つとしても、二人で楽しくやっていく。