プロジェクトが通った。気づけば頭痛も消えていた。この数日は、散々だった。悪気なく言った言葉で相手は怒り、よくよく考えれば私に非があるし、ついでに昼食が美味しくなかった。乗ろうとした電車が目の前で行ってしまうとか、そういうやつだ。いつものあれ、波が悪い時だったけど、最中にはなぜかそう思えない。自分は昔からこういうことが苦手で、コミュニケーションで損をして、いつかひどい目にあうだろう、と思っていた。それでも、家に帰ってたっちゃんの顔を見れば、気が晴れるのは独身の頃と違うところ。
こういう時は、波が悪いときは、できるだけできることをしていくしかない。それでもまた、しくじってしまう。それでも、悪い波はいずれ去るんだから、ただ最善を尽くして、最善を尽くせなくても悪いものを自ら招くことなく、ただ待っていればいい。希望を捨てないということ、そういうと陳腐でしかないけれど。物事の悪い面しか見えなくなった時、良い面がまた現れてくれることをどうして信じられなくなるんだろう。でもいつか必ず、暖かい朝が来る。
それを私は、息子に教えたい。上手くいかないことばかりに思えても、いじわるされてるように思えても、大丈夫だよ。いつだって自分を大切にすること。きちんと食べて、できるだけ眠って、新しい朝を迎えること。お母さんが何とかやってこれたことを、君ならきっともっと上手くできる。幸せになりなさい。