実録東京生活

この世界を楽しく生きていくために。

僕はいじけているんだ。

 部屋の隅に敷いたラグの、真ん中に、うつぶせで倒れている。いじけているんだ。原因は、何だったっけ。ピンとくることは無いけど、遊びの対応が、何かお気持ちに沿わなかったのかな。考え事に一瞬目を離したら、状況が変わっていた。

 たっちゃんも2歳を過ぎて、ますます複雑な感情を示すようになってきた。フンフンと怒ってバタバタするだけじゃなく、静かにいじけて倒れていれば、構ってもらえると学んだんだな。なかなかやるじゃないか。もちろん、小さな背中を見せている生き物を、お母さんが放っておけるわけがないじゃない。もちろん、「どうしたのたっちゃん、どうしたのどうしたの」って背中を撫でにいきますよ。かわいいかまってちゃん。

 この小さな背中がいつか放っておかれたらどうしよう、お母さん先に死んじゃったらどうしようって、持ち前の神経症的な悪夢が心を覆う。それを必死で振り払って、たっちゃんを抱き起こす。強くなるんだよ、お前。そのためにも、今のうちに、いっぱい甘えておきなさい。それがあなたの力になるから。