- n「ハッピーエンドは欲しくない」
はてな匿名ダイアリー(増田)にたくさんのブックマークが付いていたことから、この著者と著作を知りました。
本書に対しては、いくつかのフリーで読める著者の文章から推定した期待値と、ほぼ同じ読後感を持ちました。すなわち、いつもの読みやすい文体と興味深い内容がある一方で、大きく飛躍する世界観はありませんでした。
でも、私にとっては、燃え殻さんのデビュー作より刺さったし、太宰治のように私にだけ囁きかけられるような魅力も感じられました。世の人を4つくらいに大きく分けた時に、著者と同じカテゴリーに入るのかもしれません。それは、システム思考との親和性かもしれません。
次作を楽しみにしています。著者が安定した人間関係の中で、新境地を開拓することを期待しています。