0歳の頃から毎日読み聞かせをするとか、幼児なのに毎日何十冊も読む習慣をつけるとか、極端だと思う。それで上手く育った子もいるのかもしれないけど、じゃあ絵本を与えなければどうなったのか、あるいは別の子に同じようにせっせと読み聞かせをしたらどうなったのかは、分からない。それでも、いくつかおもちゃを買ってあげる頃には、絵本も何冊か用意しておきたい。子ども本人から求めてくる年になる前から、読み聞かせをして本に親しませてあげたい。そんな気持ちで我が家に迎えた、定番の絵本たち。
1.まついのりこ「じゃあじゃあびりびり」
お水はじゃあじゃあ、紙はびりびり、犬はわんわん。子どもが大好きな擬音語がいっぱい。
うちの子は、犬の絵を指さして、「わんわん」と言いました。なんと、初めての自発的な言葉でした。今まで、「これは何?」と聞いて「コップ」とか、「これは誰?」と聞いて「お母さん」とかは言えたけど。思わず自分から言いたくなるくらいの、犬の絵とわんわんという文字らしいです。子どもにとっては。
大人が好きな絵本、子ども受けする絵本、いろいろあるけど、これは子どもがしゃべりたくなる絵本なのかもしれない。
2.松谷みよ子「いないいないばあ」
子どもが「いないいないばあ」をして喜びます。さすが定番の絵本。私から見ると、絵にも好みがあるだろうし、「いないいないばあ」遊びを誘う本なんていくらでもあるし、特にこの絵本の良さってわからないと思ったけど。0歳の頃から、自分でめくって「ばあ」とか言って喜ぶようになるまで、不思議なくらいにずっと好きな絵本。
3.安西水丸「がたんごとん がたんごとん」
うちの子は、はじめはあんまり興味を示さなかった。母親である私の方が、大好きだった村上春樹の挿絵の安西水丸さんの絵だ!と思って、好きになった。それで読んであげようとするんだけど、「それはいいから、こっち」みたいな感じで違う絵本を持ってこられることが半年ほど。それでも絵本コーナーに置いておいたら、その間に乗り物好きになって電車を見に行ったりするようになったせいか、「がたんごとん」を喜ぶようになった。自分でも、踏切の真似をして「カンカンカン」とかやりながら読むようになった。この本に踏切は出てこないんだけどね。
そこまでして数ある絵本の中から、これを子どもに気に入ってもらわなくてもいいのかもしれないけど、今では喜んで「がたんごとん」言ってるから良かったと思う。
やっぱり絵本は子どもの言葉を増やすんだなあ。そこまで期待していたわけでもなかったけど、やっぱり本は育児に良いらしいです。