おもちゃを選ぶのは難しい。プレゼントでも、自分の子用でも。年齢、性別、好きな遊びとかで、ある程度絞り込むけど。気に入るかどうかは、その子に渡してみないとわからない。
我が家のニャタが、唯一、遊ばなかったおもちゃ。オーボールの変形したやつ。
オーボールっていうのは、Oballと書いて、赤ちゃん用のボールのブランドらしい。ラトルのついた球形のやつとか、自動車の形をしたやつはお気に入りだった。でも、これだけは興味を示さなかった。
ニャタには事情もあって(お外で遊んだり、お出かけしたり、友達と遊んだりというのが、体の問題であまりできないので)ついつい、たくさんのおもちゃを買い与えてきた。でも、2歳半に至るまで、せっかく買ったのに遊ばなかったのは、これ一個だ。
買い与えた時には興味を示さなくて、後々好きになったものはある。逆に言うと、この変形オーボールは、もう遅かったのだ。ラトルつきのボールは3か月頃から、自動車型のは半年を過ぎてからかな、良く遊んだ。それらに飽きた頃、きっと1歳も過ぎてから「じゃあ、もっと違うオーボールを」と思って買ったから。もうオーボールは全般に飽きたか、彼なりの対象年齢を過ぎていたんだ。
早めに、難しめのおもちゃを渡すのは、英才教育みたいでいけない気がする。でも、子どもが時期を選んでくれるから。安全にさえ気を付ければ、早過ぎるおもちゃは、子どもが興味を示さないだけだから。そっと渡しておいて、時期がきて気に入って遊びだすのを、じっと待っていればいいんだ。親ができることなんて、それくらいのものだ。早過ぎるおもちゃで遊ばせるなんてことはできないんだし。遊びって、自発的なものだからね。