よく歌い、よく笑う。

2015年10月に生まれた突然変異体(ダウン症)ニャタは育っています

生まれてきて、良かったね

 子どもの障害をカミングアウトする時、少し戸惑う。気にしないで言った方がいいのかなと思っていたけど、「あまり気楽にいいふらすと、聞いた方が反応に困っちゃうでしょ」みたいなことを注意されてから、余計に困るようになった。

 それでもお伝えしておきたい時には、お伝えさせて頂いている。特に、仕事の関係の人には。子どものことで迷惑をかけるつもりはないけれど、何かの時に(勤務時間内に電話をくれたのに不在にしているとか)スムーズに事が進むようにしておきたい。

 「子どもが障害児なんです」と言った時、想像する相手からの、善意のお返事は「大変だね」とか「頑張ってね」とかいうものだ。でも、そういった言葉をかけられることは少ない。この間は、「そうなんだ。実はうちは、不妊治療をしているんだけど、なかなか授からなくてね」というものだった。こういうお返事を頂けることが、意外に多い。じーんとくる。ありがたい。他の方にも、出産後職場復帰した時に、言ってもらった。「うちは生まれてこなかったんだよ。よく生まれてきてくれたね」と。