よく歌い、よく笑う。

2015年10月に生まれた突然変異体(ダウン症)ニャタは育っています

障害児の将来の夢

 大きくなったら何になりたいかな?みたいな歌詞の歌があって。子供の歌としてスタンダードな内容だと思うんだけど。就労継続支援A型事業の利用者ってのが現実的なニャタにとっては、ちょっと微妙なんだよね。更に現実的にはB型っていうのは置いといても。

 健常児だって、誰もが何にでもなれるわけじゃない。スポーツ選手とか、アイドルとか、IT企業の社長として成功するとか、大多数にとって夢物語なわけだ。でも、健常児がそういうこと言うのは広く受け入れられているけど、障害児が一般就労って言うのは憚れる雰囲気があるような気がするのは、私だけだろうか。

 ニャタと二人きりの時に、将来ニャタは何にだってなれるよ、何が良いかな?くらいのノリで歌詞に乗っかるのは、私が不器用で別の方策をとれないからに過ぎない。そこにもう一人いる場合、気まずくというか痛々しくなってしまう。

 走る歌は、走れない障害のお子さんにはちょっと合わないかもしれない。そんな話をしていたら、バアバが「景色を楽しむ歌なら皆で楽しめるんじゃない?」と言ったけど、目が見えない子だっている。突き詰めると、「生きてるって素晴らしいね(死ぬことも否定しない)」としか歌えなくなってしまうのではないだろうか。でも、ニャタは色の歌が好きだ。だから、色が見えない子への配慮には欠けるかもしれないけど、色の歌が禁じられたら少し寂しい。

 そう考えると、アンパンマン体操とかトトロってすごい。歌詞を思い浮かべても、カラフルな歌なのに、みんなで楽しめそうだ。そうだ、将来の夢だって!みんなでなろうよ、なりたいね、アンパンマンとかトトロとか。

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 イマジネーションの世界は素敵だ。私も想像力をもっと働かせて、ニャタと、この世界を楽しんでいきたい。ニャタは今日も豊かに心を込めて遊んでいた。風船ぽーんとか、ぬいぐるみとおままごとをしたりとか。