風船をぽーんぽーんと、私が遊ぶ。ニャタはそれを見て、キャッキャ笑って、高じてヒーヒー言い出す。無理に、ニャタ自身に風船を触らせなくても良いのだと思う。ミラーニューロンがピカピカして、私と同じように感覚や運動に関わる脳細胞が活性化しているのだろうから。この瑞々しい笑顔が、沸騰せんばかりの脳みそを証明している。発達が遅く、原始反射が残っているニャタは、風船遊びの姿勢や運動に難しいところがある。
寝る前になって、トミカをたくさん床に並べだした。こういう時、「終わりにして寝よう」と声をかけても、すんなりとはいかない。私も疲れていたので、「先に寝てるから、片づけて来てね」と声をかけて、布団に転がってみた。上手くいくと思ってやったわけではなかった。でも、ニャタはいそいそとお片づけをして、布団にやってきた。急いで片づける姿を、布団に転がって眺めてるの、楽しかった。
小ぶりなのに、よく出来ている生き物だ。ニャタを大切にするということが、私がどうすることなのか、いつも考えている。