よく歌い、よく笑う。

2015年10月に生まれた突然変異体(ダウン症)ニャタは育っています

さよなら赤ちゃんニャタ(は言い過ぎだけど)。

 「ヒントです。今日は2回、行きました」。仕事から帰って、バアバからニャタを受け取るとき、突然そう言われた。ピンときたのはトイレ。

 1歳の頃だったか、トイトレ開始サインを出したニャタ。それが何だったか忘れたけど、早いとは思ったけど、オマルを購入してみた。そして、ホコリを拭き続けて2年。もはやオブジェと化したオマル。午前中、いつもの時間にオムツを替えようとして、濡れていなかったから、座らせたら出たんだそうだ。それから、お昼寝の後も。

 今までも、パンツをつんつん指しておしっこが出たことを教えてくれたり、寝起きでオムツが濡れていなかったり、惜しい出来事はあった。でも、オマルに座りたがらなかったし、ましてや、座ってもしなかった。そういえば最近、服を着たまま座って、オマルの上でオムツにしたことはあったなあ。

 はじめて、ニャタのはじめてを見逃した。これまで、フルタイムで働いていても、なぜかニャタのはじめたはお母さんの前でだった。寝返り、お座り、離乳食の開始、たっち、あんよ、「ワンワン」と言ったとき。はじめてを見逃したことと、赤ちゃんを卒業していくことに、一抹の寂しさも覚える。

 「使用済みオマルの写真はないの?」とか、「小瓶に入れてとっておいてくれれば良かったのに」とか、無理を言ってバアバに笑われながら、それでもお母さんはやっぱり嬉しい。早い発達を願ってもしょうがないし、人と比べてもしょうがない。ずっとオムツのお子さんだって大切なお子さんに変わりないんだから、手放しで喜ぶのは配慮に欠ける。そんなことを思いながらも、やっぱりお母さんは、ニャタが元気に育っていく様を、単純に喜んでいたい。

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