よく歌い、よく笑う。

2015年10月に生まれた突然変異体(ダウン症)ニャタは育っています

伝える力

 絵本を読んでいて、途中でふと、表紙を見る。途中のページで出てきた挿絵のカットと同じところが表紙にも描いてあって、それを指して喜ぶ。「ほら、ここ同じだよ!」とでも言いたいのだろう。「すごいね、見つけたね」と褒めてあげると、「ばーば!」と叫ぶ。バアバにも教えてあげたいのだ。バアバを捕まえて、ページを指して表紙を指して、それから自分を指す。前に、私がニャタの代わりにバアバに教えてあげたはずが、「ニャタが見つけたんだよ」の一言を忘れて危うく私の手柄にしそうな出来事があってから、自分が見つけたのだと強調するのを忘れない。根に持つタイプだ。

 今日は、途中のページで何か気づいて表紙に戻って、「あれ?」という感じになっていた。表紙には確かに途中のページと同じニンジンが描いてあったが、見つけられなかったのだ。できること、できないこと、その境界線が浮かび上がる出来事って面白い。

 それから、柿の絵を指して、「うーん」とウンチするのに苦労する様子をやった。少し前に私たちが、「ニャタに柿を食べさせよう」「いや、柿を食べると便秘になるかもしれない」と話をしていたのを、理解して覚えていたのだ。そして、「便秘」というジェスチャー誕生の瞬間。発達性失語症ニャタの発信力はなかなかのものだと思う。たぶん前世があるのだと思う。

 最近のニャタ。胃腸炎から復活して、再び心身の成長の兆しを見せてきた。持病の内臓疾患は、血液検査をしないと様子がわからないから、親としてはいつも不安。でも、ニャタを信じて。いつも楽しい日々をありがとう。  

はじめてのたべもの100 (0・1・2さい ぐんぐんそだつ好奇心)

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