よく歌い、よく笑う。

2015年10月に生まれた突然変異体(ダウン症)ニャタは育っています

カーカソコッコイークーヨ

 「カーカ、ココッコッ、イーテー(お母さん、ここに来て)」。ニャタ3歳半にして、発話が単語レベルからレベルアップ。文章なのか?何語文なのか?よく分からないけど。それに、バアバがまるっと教え込んだだけで、ニャタの言語能力にとって「長い単語」以上の意味があるのかもよく分からないけど。

 使い方も間違っている。私が居間から洗面所へ(短いながらもある)廊下を通って移動する間、「カーカ、ココッコッ、イーテー」「カーカ、ココッコッ、イーテー」と繰り返しながら付いてきた。いやいや、君が来てどうする。正しく使う時もある、座って遊びながら、家事をしている私を呼びたい時とか。でも、合ってる時と間違っている時があるのなら、正しく理解できていないということなのではないかと思う。例えば、ニャタに41と23のどちらが大きいか聞いたら「41」と答えたけど、23と41のどちらが大きいと聞いたら「23」と答えたことから、ニャタは二桁の数字の大小を判断することができないと私は認定している(大小自体は、二つ並んだ図形とかを見せると正答できる。ちなみに23は室温で41は湿度で、湿度計付きの室温計に表示されていたもので、ニャタは両手の指を立てて二桁の数字を表現できる)。

 まあでもとにかく相当ご自慢なのか、一日中、「カーカ、ココッコッ、イーテー」「バババ、ココッコッ、イーテー」と乱発している。こちらとしても、そう言われてしまうとついつい無視はできず、家事の手を止めて、かまってあげる。そうするともちろん、ニャタは味をしめて「カーカ、ココッコッ、イーテー」を乱用するのだ。

 どうぞ、この世界はあなたからの働きかけに反応するということを知ってください。なかなか言いたいことが伝わらないときもあるかもしれないけど、でも、言葉って素敵な道具だなと思ってくれるといいな。

WAB失語症検査―日本語版