よく歌い、よく笑う。

2015年10月に生まれた突然変異体(ダウン症)ニャタは育っています

出来ることと出来ないこと、軽度~中等度知的障害児3歳半編

 昼寝から起きて、横に転がっている私を見て、自分の口を指さす。「マンマ食べたいの?」と聞けば、うなずく。「…お昼寝してたんだよ。朝と間違えてない?」と言えば、恥ずかしそうに微笑む。15時。朝起きた時はすぐに朝ごはんだから、昼寝から起きて朝だと間違えちゃったのね。昼寝の後は白湯を飲むけど、そのサインはコップで飲むジェスチャーだし。

 勘違いして、照れ笑いっていう感情は、先天性のものなのかしら。教えたことは無い。持病により預けられない子だから、他で教わることもあり得ない。

 ニャタはなかなか気が利く子でもある。私の歩く先の床におもちゃが転がっていれば、さっとどけてくれる。お風呂で床に落ちた髪の毛を見つけたらしく指さしたので「流しといて」と一言いえば、一生懸命に拾って蛇口の向きを変えて水を出して排水溝へ流して水を止めるという一連の動作ができる。3歳半で、DQは最近測ってないけど2歳時には60だった、軽度~中等度知的障害児という生き物。苦手なのは運動で、言語も発話は乏しいし嚥下も乳児レベル。得意なのは挨拶とかリトミックとか、最近は色カードで「シアン」とか「アンバー」とか私よりも色名を覚えている。

 成長するにつれて、トラウマとかコンプレックスとかそういう余計なものが邪魔をすることは、よっぽど日常生活やコミュニケーションの支障になると思う。障害なんて社会が作って決めるものっていうのを、綺麗ごとじゃなく実感する。そして何より、ニャタを抱いてあやすと笑って、私が死んだら誰がこの子を抱くんだろう絶対に死ねないじゃないかと、この温かい塊との間に絆を感じる。色々言ったけど、まあ一言で、とても大切だということです。

リングカード・しきさい

リングカード・しきさい