よく歌い、よく笑う。

2015年10月に生まれた突然変異体(ダウン症)ニャタは育っています

子どもに手を引かれて歩く

 三輪車から降りると指さしするので、手をつないで歩けるかな?と思った。歩き出してすぐ、私の逆側に回り込んだ。ハンドルを持つ手で「ぶ、ぶ、ぶ」と自動車のサイン、それから道の端を指さす。「こっち側は自動車が通るから、反対側を歩きます」ということですか、すごいなあ。バアバが教え込んだんだろうな。

 そう思って再び歩き始めたら、私の手を引っ張って、白線を指さす。「お母さんも、白線の内側を歩かなきゃ危ないよ」ということですか。すげーうちの子。むしろ私を超えている(超えやすい母で良かったね)。

 3歳半。フルタイムワーカーの私がニャタとゆっくり過ごせるのは連休の時くらいで、前回は年末年始だったけど、その時ニャタは胃腸炎だったし寒い時期で散歩は出来なかった。そうすると去年の秋くらいに夏休みの残りを消化した時か。でも、お散歩なら天気と体調の良い週末にはしてるけどな。

 子どもを産んだら少し変わった生き物が私から出てきて、そんなニャタをどう育てていけばよいのかと思って調べたら、「ゆっくりだけど育ちますので、合併症に注意する以外は普通に扱えば良いです」みたいな簡単な説明書を見かけた。でも、やっぱりニャタはニャタに合わせて育てた方が良いと思うし、ゆっくりとも思わない。ある時点とある時点の距離をかかった時間で割ったら他の子より小さな値になるのかもしれないけど、いっしょにいて感じるスピード値は大きいんだよ。

 その矛盾を解消するのは、道が真っ直ぐでないってことなのかな。つまり、到達点の絶対値ではなくて、通ってきた道のりの豊かさを思えば良いのだと思う。書いていて、良いこと思いついた感。

三輪車 それいけ!アンパンマンデラックスII オレンジ