よく歌い、よく笑う。

2015年10月に生まれた突然変異体ニャタは育っています

将来の夢

 何でもない日。殺風景だけど、定期的に掃除されている部屋。四半世紀も前には、老人ホームで手足が拘縮した高齢者を子供用のベッドに寝かせて、一部屋にたくさん入ってちょうどいいくらいの時代もあったらしい。今はこのお金が無い人も入れる特養だって、なかなか居心地は悪くない。もちろん、おむつ交換は基本的に定時だけだから、夏には皮膚が弱いとおむつかぶれができる。でも、秋には治る。

 善意の職員が、枕元にコスモスを一輪、何かの空き瓶に挿してくれてある。それをぼんやりと眺めなら、ニャタは可愛いなあと思っている。そろそろ起きて、ご飯の支度をしてあげなきゃと思う。そこでまた眠る。夢の中で、ニャタを抱っこして公園の階段を上っている。もうすぐ体重15kgになるけど、まだ階段は難しいから抱っこ。重いけど、元気に育ってくれてありがたい限りだし、可愛くて毎日幸せ。最後の方は、色々病気もして、できないことも増えていったけど、天国でまた歌って笑ってるよね。もうすぐ私も行くからね。

 「あら、笑顔じゃない。息子さんの夢でも見てるのかしら」。もはや身寄りのない私でも、職員さんが食事を運んできてくれる。ニャタと過ごした日々の思い出がある限り、私は満足。

コクヨ エンディングノート もしもの時に役立つノート B5 LES-E101