暗くなって心細い気持ちを覚えている。自分は10代になっても、そうだったと思う。だから定時で帰ることを重視している。でも、少しばかり不安定要素のある実家だったかもしれない。ニャタの方が、性格的にも、シングルとは言え夫婦喧嘩の無い家で育っていることからも、夜私が帰らなくても大丈夫なのかもしれないけど。専業主婦のお母さんもいれば、泊まりや出張のお仕事をしているお母さんもいるしね。
年単位で久しぶりに、定時で帰れなかった。いつも、帰るとまずお風呂、それから夕飯を食べて、しばらくして寝かしつける。その日は、バアバにお風呂を頼むのは心配なので、先に夕飯を食べていてもらった。
急いで帰って夕飯に合流。その後、お風呂に入れる。そしてさあ寝ようとしたら‥「オレまだ夕飯もらってないけど」的に口を開けて指差すサイン。え⁈あなた本気ですか⁈
高齢者と子供は似ているところがあるとは聞くけれど。戦ってもしょうがないので、彼の大好きな白飯を解凍する。アンパンマンふりかけを勧めるけど、「白飯を食べて、ふりかけは小袋を並べて遊ぶ」的なサインをしてくるので、ふりかけは出さない。どちらかと言えば少食なのに、ご飯をペロッと一杯。
歯磨きをやり直し、無事に寝かしつけへ。やっぱりまだ、全力で定時に帰らないといけないなあ‥思っていたのとは別の理由で。