よく歌い、よく笑う。

2015年10月に生まれた突然変異体(ダウン症)ニャタは育っています

4歳の正月

 「ハイハイ、ドウモー」とインチキ臭い適当な返事をするニャタ。誰の真似かと思っていたら、私がそう言っていてハッとした正月。

 ニャタは発音が不明瞭なので、聞き取れなくて「ごめんね」と言ってしまうことが多い。自信を無くしたらどうしよう、と思っていたけど「カアカアは耳が悪いねー」と言ってみたら、「本当にね」という風に流していたので、大丈夫そうだ。今年も楽観的に生きて行って欲しい。

 チャレンジングなせいか、語彙はどんどん増えている。ブランコから降りたくなくて、今まではベビーサインから口語になった「モット、モット」だったのに、突然「ズーット、ズーット」と言った。正しいよニャタ偉い。聞き取れた私も偉い。最近、私しか聞き取れない言葉がたくさんあって、将来社会に出ていけるのか心配になるよりも、私だけのニャタがより愛おしくなってしまうので、私は毒親になるのだろうか。

 昼寝をさせようとしていて、自分の手が乾燥して痒かったけど起き上がるのしんどくて、元気なニャタに「ハンドクリーム持ってきてくれない?」と言ってみた。居間まで取りに行って、私の手に塗ってくれて、ちゃんと元の場所に戻してくれた。まだら塗りだったけど、その優しい感触がたまらなかった。調子に乗って、「あれ、また痒くなっちゃった」と言ってみたけど、「カアカアガ(取りに行って)」とピシャリと言われてしまった。助詞も時々使えちゃうし、会話の流れを読むのも上手いね、という新年の初親バカ日記。

 昨年のうちに、行動面では、オマルは使わないでオムツに、スプーンは自分で持たないで全部食べさせてもらう、という退行を決めたらしいニャタ。今年はどんな一年になるのかな。