よく歌い、よく笑う。

2015年10月に生まれた突然変異体(ダウン症)ニャタは育っています

喋るけど変わってる

 おしゃべりが上手になってくるにつれて、その独特さも際立ってきたニャタ。「どれ?」と聞くときに、「どれか?」になる。テレビ番組の真似をして私にマイクを向けるので「鈴木花子です」と私が名乗れば、「鈴木さんですね」の代わりに「鈴木かい」と言う。なんだろうな、間違ってはいないんだけど、むしろどこで覚えたんだろう。

 「僕、クマ、好き」とか、「ワンワン、かわいいー」とか、表明するようにもなった。今日は初めて「バアバ、どれ、好き?」と言ったのでびっくりした。どれって疑問詞がさらっと使えた。「ブランコ、んーまだかー」と、ブランコがやりたいことを、ブランコが僕を待っているという風に言うようにもなった。視点の変換というか、心の理論と思ってもよいのだろうか。

 ちなみにブランコは、引っ越してきてから大好きになって公園へ毎日のように通っていたけれど、新型コロナウイルスの接触感染のリスクがあるのではないかと思って、控えさせて頂いている。引越し前は毎日踏切に通って電車を見ていたのに、ニャタの就学を見据えてとはいえ引越しでそれが出来なくなって、どうなることかと思ったらあっさりブランコに鞍替えしたところだったのだけれど。不憫な気もするけど、小さな子供であるニャタは、意外に柔軟で力強く育っていく生き物なんだなあと思ったりもする。