よく歌い、よく笑う。

2015年10月に生まれた突然変異体(ダウン症)ニャタは育っています

ごっこ遊び

 一人で遊んでくれる時間は一日のうちにそんなにないけれど、その大半の時にぶつぶつと独り言を言っている。「トントンちて、ジュージューちて」とおままごとの手順を口にしていることもあれば、空に向かって手を振りながら「みんなーこんにちはー」とおかいつコンサートごっこをしている時もある。

 宅急便屋さんごっこも良くやっている。一人でもやるし、私に荷物を受け取らせたりあるいは宅急便屋さん役と交換したりして二人でもやる。佐川急便さんを「青」、クロネコヤマトさんを「緑」、アマゾンのデリバリープロバイダさんを「ブッコ(黒のこと)、アマゾン」と、制服や車両の色で呼んでいる。台車に荷物を載せて運んだり、エレベーターのボタンを押して呼んで乗ったり、サインをもらったりするのがツボにハマるらしく、そんな動作を真似している。

 そして今日は、ひとしきり一人で宅急便屋さんをやった後に、突然終わったと思ったら「僕、ニャタになっちゃった」と言った。憑依が終わったのね。

 豊かな空想の世界に揺蕩いながら、現実の感触を確かめているようにも見える。そうして、自分の中に新しい機能を取り込んでいるようにも見える。厳しい現実を生き抜くのに必要なのは、こういう能力なんじゃないかなと思ったりする。私はニャタよりも実務的なスキルを多く身に着けているけれど、なんだかニャタのパワーに及ばないなと思う。