よく歌い、よく笑う。

2015年10月に生まれた突然変異体(ダウン症)ニャタは育っています

やりたい放題

 もうすぐ5歳になるニャタは、相変わらずサバを読んでいる。「3歳終わって、5歳終わって、4歳」になるそうで、自由だ。

 甘えっ子が激しい。生まれた時は泣く力も無かったし、その後も抱きつく力も無かったし、だからいつから甘えっ子なのか分からない。もともとなのか、最近寂しくてそうなったのか。「寂しかった」と言えば私が反応するのが分かっているので、隣で遊んでいてちょっと家事に立ったりするだけで、必殺「寂しい」や「寂しかった」を呟く。

 トイレに行こうとすると、「僕も!」とついてくる。急いで転ばれても困るので、近づいてくるのを待って、手を差し出すと握るので、手をつないでニャタのペースに合わせてトイレへ歩いていく。トイレでは、便器に座る私の上に座って満足そうである。トイレットペーパーを引き出すいたずらをすることもある。

 食事の時は、何回かに1回は「お膝!」と言って、私の膝に座る。そうするとニャタの頭が私の鼻くらいまでを隠すので、なかなか一緒には食べられなくなる。歴年齢4歳、発達年齢は2歳くらいかな、体格的には2-3歳。もはや親の膝に座る適正年齢なのかどうか、判断のしようもないけれど、何とも愛らしい生き物ではある。

 布団を敷くときに、「抱っこ」と言い張る。これが2Lペットボトルだったら、こんなに何本も抱えられないよなあと思いながら、まだ自分の力では抱きついていられない子をしっかりと抱えて、敷布団と格闘する。これが無駄な努力なのか分からないけど、今この瞬間が幸せなら良いのだ。