よく歌い、よく笑う。

2015年10月に生まれた突然変異体(ダウン症)ニャタは育っています

負けん気が強い

  激しく怒るニャタ。後は引かないけど。例えば、家の鍵を開けてくれようとして、鍵穴に上手く入れられないとき。「まっすぐ持つといいよ」なんてアドバイスすると、「まっすぐ持ったよ!!」と怒って言い返してくる。最近の出来事。

 タブレットでお勉強を始めてみた。ヘッドスタート計画である。療育に通わせるのは好きじゃないのに、何が違うのかと言えば、私が選んで私の好きなようにやらせるという、とにかく我儘な母親である。赤ちゃんの頃はフラッシュカードで遊ばせてみた。数字とかをすぐ覚えて、なかなか面白かった。でも、ドットを一瞬で数えられるようになる前に、自我が目覚めたのか、カードを見なくなってしまって終わりになった。今はタブレットに興味があるお年頃なので、今のうちである。

 ぐるぐるお絵描きの人が、平仮名のなぞり書きを始めたりして、なかなか効果抜群である。でも、例えば「く」を一直線の棒で書くから何度もアプリからダメだしされて、「どうして!」と叫ぶから、「真ん中の、角のところを通らないと〇にならないよ」なんて教えると、「通ったよ!!」と怒る。

 なかなか負けず嫌いで、さすが私の子だなあと思う。こういう時はそっとしておくに限る、と自分の感覚から思うので、泳がせておく。

 

 分からない時に、滅茶苦茶するのも面白い。赤ちゃんの頃からそうだったけど、その時は本当に何もかもが滅茶苦茶だったけど、今はある程度分かっているはずなのに、答えがあるということを分かっているはずなのに滅茶苦茶するから興味深い。例えば、前と後ろという概念が分かっていなかったときに、「犬さんの前にいるのは猫さんかな?うさぎさんかな?ネズミさんかな?」みたいなイラストの問題で、ランダムに全部の動物を滅茶苦茶に選択していく。

 自分が分かっていない、ということが分からないのか?分からない問題に正解があることが分からないというか。でも、字を書くとかは「やらない」と言って、出来ないことはやりたくないんだなという時もある。それに比べると、線を描くとかの動作というか行動というかに比べて、選択肢の選択を間違うというのは彼にとって許容される出来事なのか。そのうち、前と後ろという概念を理解したらしく、この種の問題を出来るようになったので、以前は前と後ろが分からなかったのだなと分かった。そして、分からないときには滅茶苦茶するんだな、と私はニャタの心のうちを推測している。

 昨日はその日2回目の散歩に行きたいと言っていたのに、私がニャタに聞こえるところで「頭が痛い」と言ってしまったら、散歩に行かないと言い出してしまった。悪いことをした。なかなか色んなことを聞き取って、考えるようになった。取扱注意である。