ニャトが泣き出すと、ニャタが真っ先に駆けつける。親は疲れているので、特にパートナーもいると、一瞬ためらってしまう気がする。でも、ニャタはまっすぐに駆けつける。「おしっこか? うんちか? おっぱいか?」泣いている理由を考えて、どれでもなさそうだと、「みんな、みんな、みんな。だんだだんだだん。」とオリジナルソングを歌う。私がニャトに、「みんないるから泣かないで」と声かけしていているのを聞いて、ニャタが作った歌だけど、「だんだだんだだん」の元ネタは分からない。
ニャトには、このことを覚えていて欲しい。といっても、赤ちゃんだからはじめから覚えていないのだけど。ニャタが一番に駆け寄ってくれたこと。ニャトはいつか私のところから巣立ってくれたら、それが一番良い結末なのだろう。そして、ニャタはずっと私といてくれるだろうか。
1か月検診を終えたニャトは、「もう何年も飲んでいません」みたいに下あごを震わせながらおっばいに吸い付き、しばらくすると「もう金輪際、一滴もいりません」みたいに口を真一文字にして眠ってしまう。いくら赤ちゃんだからといって、極端すぎると思う。