よく歌い、よく笑う。

2015年10月に生まれた突然変異体(ダウン症)ニャタは育っています

ニャタの策略

  朝ご飯をニャタに食べさせながら、自分も食べていた。ニャトが生まれた直後は、プラス授乳も同時にできた。3ヶ月経って、ニャタが重く力強く動くようになったのと、自分が疲れているのもあるのか、同時に食事は2人までにしている。

 ニャトが声を出し、ニャタが「おっぱいじゃない?」と言った。ニャタが一番、ニャトの理解者である。でも、この時は私も分かっていたけど、認められなかった。ニャタが食べ終わるまで授乳を待ちたかったし、ニャトも待てるはずのタイミングだった。「2時間経ったから、おっぱいじゃない?」と、ニャタは重ねて、受け売りとは言え適切なことを言った。「そうだね」と初めは流したけど、ちょいとしつこかったので、ジレンマに陥った私はとうとう言ってしまった。カアカアだってわかっている、しかしあなた自分で食べないでしょ、ニャトはまだ待てるはずだから、おっぱいおっぱい言わないでくれ。

 この複雑な母心までニャタに分かるわけもなく、注意されたと思ったニャタは「2時間前はおしっこの時間だ」と、訳の分からない、辻褄の合わない言い訳をした。

 そう、最近のニャタは、屁理屈を捏ねたり話を逸らしたりもするのだ。ちょうど、上のおっぱいの話を電話でバアバに報告していたら(本人の許可を得て、スピーカーモードで)、「ゴミ収集車が〜」と、全く関係ない話をしれっと始めたり。バアバでさえ、そんなニャタの意図に気づかず、幼い子が違う話を始めたと思って相槌を打ち始めたし。