よく歌い、よく笑う。

2015年10月に生まれた突然変異体(ダウン症)ニャタは育っています

母の危機

 とにかく、しんどかった。いや、まだとてもしんどい。ニャタが生まれた後だって、診断がついた時だって、合併症で入院した時だって、こんなことはなかった。離婚した時よりも、よっぽどひどくなった。ニャトが生まれた後、首がなかなか座らなかった時も、産後うつの疑いになった時だって、ここまでしんどくはなかった。

 子どもたちが(それなりに)元気でいてくれて、そんな有難いことはないのに。特に、ニャタみたいな子がいて、この有難さは分かっているはずなのに。とにかく、何もかも、もう無理で、できないと思ってしまって。母なのだから、そんなわけにはいかないのに。

 ネガティブな頭で考えてみたって、パートナーは夫から子父になってもらうくらいだし、実母はたくさん手伝ってもらってしまっているけどそれが諸刃な関係だし、他にいないし。匿名の電話相談、メタルクリニックの薬、それらを頼るような人生を私は送ってきたんだなと。

 まだまだ回復途中だけど。子どもたちがいてくれるから。子どもたちのお母さんを、私は大切にしてあげなきゃいけない。少しでも寝て、できるだけ食べて、光に当たって。子どもたちを抱きしめて。