よく歌い、よく笑う。

2015年10月に生まれた突然変異体(ダウン症)ニャタは育っています

ニャタと散歩

 祝日で晴れていたので、ニャタと散歩した。駅の向こうのお菓子屋さんに行って、あるお礼を買いたかったので、ベビーカーに乗ってもらってスタートした。徒歩や三輪車では、いつ辿り着くともしれないから。

 さすがに11月で日陰はひんやりしたので、長袖にパーカーを重ねた。でも、日なたが続くとニャタもじんわり汗ばむようで、その後に冷えると更に良くないし、寒暖調節には苦心した。お菓子屋さんは混んでいて、もちろん店の外でベビーカーを降りたのだけど、ニャタが人とぶつからないように、邪魔にならないように、気を使った。

 無事に買い物を終え、予定より早く、帰り道の公園に差し掛かった。このまま帰ったら運動不足なので、ニャタを放牧した。公園の入り口には車止めと、工事現場にあるような三角コーンが置いてあった。車止めは、石を磨いたような素材で、円柱状。三角コーンは、風雨に晒されたプラスティックがざらざらの色褪せた赤色で、先端のところにロープでも通すような穴があった。ニャタは、その2種類の置物を、じっくり触って確かめていた。形や感触、押したときの手ごたえ。一つを触り終えて、もう一つへ移り、もう一度さっきの方へ戻り。いくらでも、時間が流れていった。

 そのうちご満足されたようで、トコトコと公園内を歩いたり、遊んでいる親子を眺めたり、手を振ってみたり、何か思い出したのか声を出しながら手を叩いてみたり、していた。期をみて、「そろそろ帰ろうか」と声をかけたら、案外すんなりベビーカーに戻ってくれて助かった。

 ニャタは乗り物酔いがひどいし、食事も離乳食が続いていたり、寒暖に対する自律神経の調節など環境適応が難しかったりで、遠出がほとんど出来ない。だけど、退屈したことはない。十分な刺激を受けていると思う。むしろ、どこか遠くまで連れて行くには、手元で夢中になっていることを中断させないといけないから、これでいいのだと思う。きっと、動物園に連れて行ったって、足元の蟻ばかり見て親をやきもきさせるタイプだ。

 それでもいつか、無理なくディズニーランドにでも行けて、大好きなダンスや音楽を堪能させてあげられたらいいなとは思う。でもそれは、今じゃないから。私自身も、遠出をしたくてたまらないタイプじゃなくて良かった。ニャタとのんびりゆっくりが楽しくて良かった。

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