よく歌い、よく笑う。

2015年10月に生まれた突然変異体(ダウン症)ニャタは育っています

認知機能×経験=生活能力

加齢で低下する認知機能

もの忘れがまだらに出る

 

  母親が、友達から来た手紙の内容がおかしいという。平成の終わりに、手紙交換が友人との主な連絡手段である人種が生息していることにも驚くけど。Snail mailなんて言い方さえ聞かなくなったな。

 どんな内容かと言えば、夫の転勤に伴って地方へ引っ越していったはずの娘さんが、近所に住んでいるように書いてあるのだと言う。そして母に、遊びに来て、孫(近所にいると書かれた娘の子ども)にも会って欲しいのだと。

 母曰く、友人は数年前から認知症の始まりのような物忘れが疑われて、それなのに娘さんが引っ越していったので心配をしていたのだと。でも、認知症なら、その娘の子どもが近所にいるから会って欲しいなんて筋の通ったことを言うのかしら?と。

アルツハイマー病という認知症

  一般の方のアルツハイマー病に対する知識って、こんなものかしら。取り繕いや作話といった症状は、初期から障害される記憶機能と、比較的保たれる社会性の整合性を維持するための、アルツハイマー病で特徴的なのに。仕事上、たくさんの認知症のある方と接してきた私にとっては、母親の方が異星人で、母の友人の方には違和感を感じない。

子供の頭は成長期

知的障害ってどんなだろう

 

  ニャタにも記憶力の弱さを含めた知的障害がこれから目立ってくるのだろうけど、それが現実に、毎日の生活の中で、どんな風に表れるのかには興味がある。6歳とか8歳とかで知的な成長が止まると言われている障害だけど、でも実際本人は何十年も生き続けてくれるはずだし、そうすると6歳とか8歳とテストで同じ点数だったとしても、生活の中では違う感じになるんじゃないかな。

生活能力は、認知機能だけで決まらない

  認知機能だけじゃなく、経験が加味されて、現実生活における能力になる。そういうことだな。母よ悪い感じに使ってごめんね、そんなつもりはないんだ。