よく歌い、よく笑う。

2015年10月に生まれた突然変異体(ダウン症)ニャタは育っています

人生初ダジャレ

 ニャタはどうも、ひょうきんな気がする。他の子どもをあまり知らないし、ニャタには障害もあるし、基準や比較がよくわからないのだけど。

 最近は、ダジャレを言うようになった。3歳でDQ60のコミュニケーション手段は、主にベビーサインというかゼスチャーなんだけど。Tシャツの胸についた小さなワッペンを指さすから、「マークついてるね」と私が言ったら、握りこぶしで歌う真似。「それはマイクだ!」言わされた。それから調子に乗って、「それはマーク」「それはマイク」を繰り返し。

 それから、自分もまだしゃべらないくせして、公園などで1,2歳の健常児がしゃべる可愛らしい声を真似して、裏返った声で「アベバベバ」とか言う。ちなみに、「アベバベバ」自体はニャタの頻出発言。ニャタみたいに舌を出し入れしながらこれを言うのを真似すると、けっこう口や舌が筋肉痛みたいに辛い。逆ST。

 ニャタが育っていくのを支えながら、良いところを守っていきたいなと思う。それが精一杯だし、十分に大きな目標だとも思う。そんなに、教育や躾をしなきゃいけないのだろうか。療育とか刺激とか、そんなにお題目のように唱えていかなきゃいけないのだろうか。

 舌を出したり入れたりしながら、器用に「アベバベバ」と、ニャタ。それを不器用に真似して、「アベバベバ」と、私、お母さん。ニャタが笑う。私も笑う。こんなに笑える毎日って、人生初めてだよ。ありがとうニャタ。大好きだよ。

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