よく歌い、よく笑う。

2015年10月に生まれた突然変異体(ダウン症)ニャタは育っています

自分を慰める子供

 「自分の機嫌は自分でとる」という名言をツイッターで知ったのに、呟き手と別人である芸人さんの言葉として、後日ネットニュースになっていたのはびっくりした。どちらにしても忘れ去られた感があるけど、子育てにおいては重要事項であり続けると思う。

 ニャタはそれを自ら身に着けてくれたようだ。親バカじゃなくて、観察者としての報告です。2歳のある日、ニャタは何かでちょっと泣いた後、お母さんに寄ってきて、お母さんのTシャツで自分の涙を拭いたのである。これには伏線があって、ニャタが失敗したり痛い思いをしたりして泣いた時に、お母さんが「ほらシャツで拭いてあげるからさ、元気出して」とやっていたのである。なぜ洋服で拭いたかというと、ティッシュよりも面白みをだして泣きから気を逸らそうと思ったのだけど。

 それから応用バージョンも広がって、泣いてなくてもやったり、お母さんの方に手を伸ばした後に自分の目を拭く真似をして実際にはお母さんの洋服に手を触れなかったりとか。涙を拭いた後に鼻をかむのはお決まりになって、最近は本当に上手にお鼻ふーんができるものだから、お母さんのシャツには鼻水の跡がつく。それを見てニャタは笑っている。

 慰める母を取り込んで内在化したニャタ。パワーアップだよこれは。いつか、私たちに何かがあっても、ニャタは一人でも、強く優しく幸せに生きていくのだよ。

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