よく歌い、よく笑う。

2015年10月に生まれた突然変異体(ダウン症)ニャタは育っています

育児が辛いとき

 赤ちゃんはあっという間に子どもになる。たっちゃんはまだ0歳8か月だけど、体はずいぶん大きくしっかりして、何よりコミュニケーションが仕草や表情で取れるようになったし、いっちょまえにご飯(離乳食だけど)も食べるし、何だかすっかり私と同じ人間になってきたなと思う。

 夜の授乳も、私の寝る前と、明け方一回で、朝方もう一度寝ることができるようになった。数時間以上連続で寝られるし、トータルすればだけど十分な睡眠時間が実はとれている。それでも昼間眠くて、たっちゃんのお昼寝時間は私のうたた寝時間になるのだけれど。初めの頃の、昼夜を問わず3時間おきの授乳は、私自身よく頑張れたなと思う。0時、3時、6時みたいな。そのたびに、寝かしつけも必要だったりして。今やれと言われたら「無理」って言いたくなるような睡眠時間だったけど、その時は意外とそこまでしんどくなくやれた。初めての育児に緊張感もあったし、なにより初めての我が子が、ほんものの赤子が、愛おしくてしょうがないし。

 でも、うちの子はお腹が空く時間にも起きなかったから、私は目覚ましで3時間ごとに起きて、赤ちゃんを起こしながらミルクを飲ませて、それは何だか少し孤独だった。夜中に、普通は赤ちゃんが泣いて起こされるんだけどなあと思いながら、忘れずに次の目覚ましをセットしないとこの子は低血糖になっちゃうと思って。それが一番辛かった気がする。3時間おきに起きること自体よりも。かえって、赤ちゃんに何の心配もない育児の方が、起きるのが辛いのかなと思ったりして。

 とにかく、育児の辛さは過ぎ去るものだから。これからも色んな困難が待ち受けているのだろうけど、全部いつか遠くない日に過ぎ去っていくものだから。なんなら、うちの子の寿命は、親よりも早く亡くなるくらいなんだし。別居中の夫から、暴言のようなメールが日々送られてくることが、今は一番辛い気がするけど。赤ちゃんの笑顔は最高だから。赤ちゃんの成長が悦ばしいから。とにかく元気で育ってください。お母さんは、残りの人生を、お母さん業に励みたいんです。親一人子一人だね。